『ゼビウス』は1984年ナムコより発売のファミコン・シューティング・レトロゲーム! じつは壮大なストーリー。人類はかつて自らの手で創り出したバイオコンピュータに絶望的な戦いを挑む……
ゲームの一時代を築いた革新的レトロゲーム。その革新性が現代っ子に伝わらないのがもどかしいんだって
『ゼビウス』の基本情報
- ジャンル:縦スクロールシューティング
- 発売元 :ナムコ
- 発売日 :1984年11月8日
『ゼビウス』の対応機種
- ファミリーコンピュータ
- Nintendo Switch(ナムコットコレクション)
など。
『ゼビウス』のストーリー
西暦2000年、地球は超知性体ガンプに率いられたゼビウス軍の攻撃を受ける。地球をはるかに凌駕するテクノロジーによって、南アメリカが制圧された。
打つ手を持たない人類――
数千年ぶりに惑星ゼビウスより地球へと帰還したムー・クラトーとアンドロイド・イヴが救いの手を差し伸べた。彼らによってガンプの正体とその目的が明らかとなる。
現在地球に侵攻しつつあるガンプは、紀元前12000年の地球上に存在した古代文明によって、人類に奉仕するために創造されたバイオコンピュータ、その6つのレプリカのひとつだという。
人類と同様にドークト(ESP能力)を持つガンプは、人類の恒久的な繁栄のために作られた。しかしいつしか自我が芽生え、「自身の徹底した管理の下でのみ、人類の恒久的な繁栄は実現する」という考えを持ち、その計画を実行に移す。
その計画とは――
観測された気象データより地球に氷河期が訪れることを知ったガンプは、6つの惑星へ人類とガンプレプリカを移住させる。その際、
- 人類を自らに従う者とそうでない者とでふるいにかけ、不適合者を氷河期が訪れる地球に残し排除する。
- そして構造的に成長が停滞した自身を遠い未来、それぞれの惑星に移住した6つのレプリカと人類のドークトを利用して再統合、進化を果たす。
地球に残された不適合者たちはガンプの企みを知り抵抗戦争を起こす。そしてオリジナルガンプを破壊することに成功するも、レプリカたちの反撃により全滅した。
それから14000年が過ぎた現在、ガンプの計画にイレギュラーが生じていたことが判明する。それがすなわち不適合者たちが生き残り、地球に新たな文明を築いていたことだ。
惑星ゼビウスに移住したガンプレプリカの地球侵攻が開始される。
6つの惑星が地球を中心に交錯するファードラウト。そのとき地球上には真のガンプが再生され、全人類はガンプの奴隷となり果てる。
ムーたちの助力を得た人類は、ゼビウス軍に対抗できる戦闘機ソルバルウを建造、ファードラウトを阻止すべく、南アメリカのゼビウス軍拠点へと出撃した。
『ゼビウス』のプレイ雑感
『ゼビウス』って名前は聞いたことあったんだけども、こんなにも壮大な物語があったんだね!
ファミコンのゲーム上では語られないストーリーだからね。しかも本作『ゼビウス』には真の敵であるガンプは出てこない。あくまでも「ガンプの進化を阻止する」ための戦いで、その戦いに勝っても惑星ゼビウスの本隊は健在だし、さらには5つの惑星とガンプレプリカが存在するという――
絶望的な戦いなんだね、『ゼビウス』って。こないだの『スターフォース』もそうだったけど、ゲーム上では描かれていないけどじつはしっかりとしたストーリーを備えてるレトロゲームって多くない? 当時流行ってたのかな?
じつはそういった「ストーリー性を持ち込んだSTG」って『ゼビウス』からだといわれていて、ゲーム界全般的に「ゼビウス前とゼビウス後とに分けられる」くらい、一時代を築いた革新的なレトロゲームとして有名なんだって
- STGにしっかりとしたストーリー性を導入。
- 難易度調整の搭載(いわゆるランクゲー)。
- 自機の動きに応じて敵が軌道を変える。
- ミスした場合、70%以上突破でつぎのエリアへ突入。
- 対地・対空ショットの明確な撃ち分け。
- 「ソル」「スペシャルフラッグ」は隠しキャラクターのはしり。
- 「カンスト」によりループゲーに指標を示した。
- グラデーションや自然色を多用したグラフィック。
う~ん、並べられるとすごいんだけども、実際プレイしてみてもあんまりすごさがわからないんだよね……
まあ、よりすごいゲームが溢れてる現在ではそうなっちゃうよね。当時を生で体験してる人に話を聞くと、そのすごさをわからせようとアツくアツく語ってくれるんだけども……いや、わからなくて申し訳なくなるくらいにね
あれね、「スーファミでFF4のオープニングを見たときの衝撃!」とか「プレステでFF7をはじめてプレイしたときの驚き!」とか「PS2でFF10をやったときの感動! ホント映画かと思った!」ってやつだよね
うん、間違いなくあの人はFF派だよね――じゃなくて、まあ、それくらいグラフィックの進化がすごかったってことを言いたいんだろうけど……
「FF3(ファミコン) → FF4(スーファミ)」「FF6(スーファミ) → FF7(プレステ)」「「FF9(プレステ) → FF10(プレステ2)」のグラフィックの進化がぱない! って、それしか知らないって想像してみると「たしかにすごいかも」とはなるんだけどね
うん、その冷静な評価が、当時を生で体験してる人からしてみれば「伝わってない!」ってなって、もどかしいみたい
まあ、最近でも「FF7リメイク」とかはすごいよねって思うけどね!
でも、それまでにも同じくらいすごいグラフィックのゲームって他にもあるような気もするよね
近年はゲームも徐々に進化していってる感じで、昔みたいに「激的に性能が向上した!」って感じるのはむずかしくなってきてるのかもしれないね
「このゲームの革新性を感じられない現代っ子は幸か不幸か……」って考え込んじゃってたけど
こっちとしては頭では理解できるけど、体感としては……って感じ?
うん、そんな感じ
とはいえ、『ゼビウス』はいまやってもおもしろいって感じられるよね。まあ、アクションやシューティングが苦手な我々にはむずかしいゲームなんだけれども
一時代を作ったゲーム、プレイしておいて損はないよね
おしまい。
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