ダービースタリオン 全国版【ファミコン・コラム】、リアルで行われる生命を使った遊びはゲームでやるのが一番だと思ったよ。

レトロゲームがおもしろい
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『ダービースタリオン 全国版』は1992年アスキーより発売のファミコン・競馬シミュレーション・レトロゲーム!

「生命を消費する遊び」を完全に否定する資格が私にはない。なぜなら『ダビスタ』を面白いと感じてしまうから

『ダービースタリオン 全国版』の基本情報

  • ジャンル:シミュレーション
  • 発売元 :アスキー
  • 発売日 :1992年8月29日

『ダービースタリオン 全国版』の対応機種

ファミリーコンピュータ

『ダービースタリオン 全国版』のプレイ雑感

『ダービースタリオン』! 『ダビスタ』――だよね? 名前くらいは聞いたことある! 有名なゲームだよね!

そう、『ダビスタ』。1991年に発売されたシリーズ第1作『ベスト競馬・ダービースタリオン』に関西レースへの参加と厩舎が追加されたパワーアップ版、そしてファミコン版『ダビスタ』の最終作らしいよ

私たち、いままで『ダビスタ』は全然ふれたことなかったね。調べてみると数年おきに新作が出てて、シリーズ展開は順調な印象。でも最近はちょっとご無沙汰だったみたい。――だからかな?

もうすぐ(2020年12月3日)に『ニンテンドースイッチ』で最新作が発売予定。2016年11月にスマホアプリ版の『ダービースタリオン マスターズ』が出て以来だから、およそ4年ぶりになるのかな

知らない人のほうが少ない? 「競馬シミュレーションゲーム」って言えば、だいたい内容は伝わる?

『ダービースタリオン』ってどんなゲーム?
  • 言わずと知れた「競馬シミュレーションゲーム」。
  • 『ダビスタ』ブームを巻き起こし、競馬ブームの拡大にも一役買った。
  • プレイヤーは競馬会における生産者・馬主・調教師の立場となる。
  • そして競走馬を育ててレースに出走させていく。
  • 出場させるレースは実際にJRAが主催するG1レース。
  • なので競馬ファンがリアルな馬主気分を味わえる醍醐味。
  • 登場する競走馬や騎手などモチーフとなる馬や人物が存在する。
  • それもまた競馬ファンが思い入れを抱きやすい要素となっている。

アクション性は一切なし、競走馬を育てる育成ゲーム。育てた馬がレースでどんな走りを見せてくれるか、とっても楽しみになるよね

ね! 正直、『ダビスタ』おもしろい! ロープレ・シミュレーション好きの私たちにピッタリ!

ね。だけど、リアルの競馬は「生命を消費する娯楽」ってイメージがある。だから、なんとなく罪悪感みたいなものがあって、どこか純粋に楽しむって気分にはなれないんだよね

その気持ちわかるな。『ダビスタ』にも「引退」コマンドがあるけど、引退した馬はどうなっちゃうの? レースに出るために過酷な調教を仔馬のころから課されるってどうなの? ――とかいろいろ考えちゃうね

とはいえ、もちろん我々も競馬を完全否定することはできないよね

「牛肉や豚肉を食べるのと何が違うの?」
「『ダビスタ』をおもしろいって思う気持ちが競馬をおもしろいって思う気持ちにも通じてるんじゃないの?」

――などと言われてしまえば、たしかに反論はむずかしいし

「遊びのために生命を消費する」「残酷なものに惹かれてしまう」って、人間の業って感じだよね

でも、ゲームや漫画ならそういったものも現実の犠牲なしに楽しめる。そういったものの影響で犯罪に走る人が出るって意見もあるけど、そういったもののおかげで犯罪が抑制されてるって面もあると思う

そうこう考えてくと、こういった遊びはゲームでやるのが一番! ――って思うよね

『ダビスタ』を楽しむのはひょっとしたら悪かもしれない。けれど、現実に犠牲や被害が伴わなければ許される気になれる。だから我々は『ダビスタ』をめいいっぱい楽しみたいと思う

――って! なんか今回ちょっと重くない!?

……そんなときも無きにしも非ずんば如しなりにけり

おしまい。

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