『グラディウス』は1986年発売のファミコン・STG・レトロゲーム。グラディウスが日本の社会問題の一助となる?
大人世代の人とのコミュニケーションツールをひとつ身につけるつもりでプレイしてみてほしいレトロゲームだよ
『グラディウス』の基本情報
- ジャンル:横スクロールシューティング
- 発売元 :コナミ
- 発売日 :1986年4月25日
『グラディウス』の対応機種
- ファミリーコンピュータ
- Nintendo Switch(アーケードアーカイブス)
など多数。
『グラディウス』のストーリー
母なる美しき惑星グラディウスは、亜時空星団バクテリアンの激しい宇宙侵略攻撃により絶滅の危機に瀕していた。我々の惑星グラディウスを守るために、超時空戦闘機・ビックバイパーが今、暗黒の宇宙に飛び立った。壮大なる異次元空間とバクテリアンの総攻撃がビックバイパーを待ち受ける。目指すは敵要塞ゼロス。エネルギーカプセルを集め、パワーアップだ! グラディウスを救えるのは君しかいない。勇気と集中力で、さあ、発進せよ!
(ファミコン版取扱説明書 p.2 ストーリーより)
『グラディウス』のプレイ雑感
グラディウス! 難しいけど、おもしろいね! やりはじめると、止まらなくなる!
ファミコンの『グラディウス』は、かつて旋風を巻き起こしたアーケードの移植版、当時はゲームセンターの台が一日中稼働しっぱなしで、基盤が熱暴走を起こしてフリーズーーなんて現象もよく見られたんだって
ゲームセンターがそんなに人気だったなんて、いまでは想像しがたい光景だよね……あ、決していまのゲームセンターが人気がないって言ってるわけじゃないんだからねっ!
ツンデレ風にフォローありがと。とはいえ、若者のゲーセン離れは避けがたい事実としてある。家庭用ゲーム機の進化やスマホゲーム・オンラインゲームの興隆で、ゲームセンターに行く意味が薄れてきてるからね
でも、いまやゲーセンはかつての若者・高齢者の社交場になってる――なんて話も聞くよね? 実際どうなんだろう、ね?
個人的には時代に即したいい傾向だと思うんだけどね。現代はいろんな理由から結婚しない人が増えてるし、そうなってくるとそんな人たちの老後とか孤独死とかの社会的問題もこれからどんど増えてくるはず……
なるなる。そんな人たちが気軽に集まれて楽しめる。ひとつのコミューンみたいなところがいっぱいあれば、お互いにお互いの存在確認をしたりとか、それだけでも意味のあることだもんね
うんうん。ゲーセンとか図書館とかはそういった場所に進化していってもいいんじゃないかな、なんて思ったりなんかするんだよね
ふーむ、なんか思いもよらず真面目な感じの話になっちゃったね
ホントにね。軌道修正しようか、アーケードが移植されたファミコン版『グラディウス』は、容量の制限からオプションの数が2個に減ったり、青く長く美しいレーザーが短くなったりしたんだけども、プレイ感覚はまさに『グラディウス』
ストーンヘンジ、モアイ、逆火山とか、各ステージでガラッと変わる舞台の新鮮さや、オプションをうまく誘導させながら壁に隠れて難敵を倒す、自分なりの技術を身につけながら攻略していくゲームデザインがいいよね!
自分自身で攻略パターンを作っていく楽しさ、それを実現するゲームデザインはまさに秀逸と言わざるを得ない――ところで、オプションといえば上上下下?
左右左右BA!
ふふふ。これ、大人の人とかにいきなり聞いてみると、合言葉みたくちゃんと返してくれるときがあるんだよね。その後、話が盛り上がったりして、いいコミュニケーションツールになってる
もはや説明は不要かもだけど「上上下下左右左右BA」は通称「コナミコマンド」って呼ばれる、コナミ作品に多くみられる裏ワザコマンド、ファミコン版の『グラディウス』では、ビックバイパーが大幅パワーアップされるんだよね!
『グラディウス』といえばもうひとつ、「アルキメンデス編」についても語らねばなるまいよね
アルキメンデス? なにそれおいしいの?
図らずも的を射た発言をしたね――「アルキメンデス」は当時大塚食品が発売していたカップ麺の名称で、『グラディウス』とタイアップして『グラディウス・アルキメンデス編』が懸賞企画の景品として作成されたんだって
……ま、まさか。……それってお高いんでしょう?
抽選でなんと4000人だからね、非売品・少流通量からいまでは完全にプレミア化してて、数万円~数十万円の高値で取引されることがあるんだとか
ひぇ~、こないだの『悪魔城ドラキュラ』で気づいたんだけど、ファミコンソフトっていまだにしっかりと動くし、プレミアがついて高額になってるものもあるし、すごいよね
そんな『グラディウス』は、さすがに名作だけあって各時代のさまざまなプラットフォームで移植版が楽しめる。PS4やNintendo Switchでも気軽に遊べるから、大人世代の人とのコミュニケーションツールをひとつ身につけるつもりで、ゲーセン離れが進む現代の若者たちにも、ぜひともプレイしてみてほしいレトロゲームのひとつだよ
おしまい。
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