- 『なりすまし:正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験』よむかも。
- 著者:スザンナ・キャハラン 翻訳:宮﨑真紀 出版社:亜紀書房
- 定価:2200円+税 発売日:2021年4月21日 単行本:466ページ
- ISBN-10:4750516872 ISBN-13:978-4750516875
- この本は、伝説の「ローゼンハン実験」その真実を暴く! っていうね。
- まずは、ローゼンハン実験とは何ぞや?
- 心理学者デヴィッド・ローゼンハン。1973年『サイエンス』誌に論文を掲載。
- そのタイトルは「狂気の中で正気でいること」
- ローゼンハンはニセ患者を精神科病院に入院させるって実験を行ったそうな。
- 「空っぽだ。空虚だ。中身が何もない。ドスンという音を立てる幻聴がある」
- 自身を含む8人のニセ患者たちは、そう医師に主張する。
- 医師が彼らをニセと見抜けるか試す――結果、8人全員入院となる。
- 入院後、ニセ患者たちはニセのふりを止める。普通に行動する。
- 医師は見抜けるか――結果、見抜けなかった。
- ニセ患者たちが「自分は正常だ」と主張しても、耳を貸さなかった。
- すべての行動は「精神病患者」という偏見で見られてしまう。
- ローゼンハンがメモを取る。と、それも精神疾患の兆候だといわれる。
- 医師は健康な人と精神病患者を区別できなかった。
- ばかりか恣意的な基準で診断をしてた。
- ローゼンハン実験はアメリカ中にセンセーショナルを巻き起こす。
- 当時、精神科に入院するときには患者の市民権が停止された(最長30日間)
- 電気ショック、インスリン療法――非科学的、拷問的治療も行われた。
- 人々が慄いたのももっともな話だ。……が、しかし。
- 著者の人がローゼンハン実験を取材した結果、捏造だと発覚。
- データ改ざん、ニセ患者を見つけて出して尋ねるとまったく話が違ったり。
- (例えば、抑圧された精神病棟とはまったく異なる病棟の様子など)
- さらに特定できたニセ患者は3人のみ。残りはでっち上げの線濃厚って話。
- さらにさらにこの時代、多くの有名な心理学実験が行われてる。
- スタンフォード監獄実験、マシュマロテスト、ミルグラム実験――
- スタンフォード監獄実験はやらせ濃厚。マシュマロテストは覆り。
- この本は、医学界だけじゃない、科学の在り方を問い直す。
- (リアル『ドグラ・マグラ』? それだけで面白そうな予感する)
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