- 『田中家の三十二万石』よむかも。
- 著者：岩井三四二 出版社：光文社
- 定価：1800円+税 発売日：2021年2月25日 単行本：397ページ
- ISBN-10：433491389X ISBN-13：978-4334913892
- 歴史・時代小説。下剋上の世でも珍しい、貧農から武士への出世！
- 主人公は田中吉政。農民から立身出世を果たし、筑後柳川32万石の大名に！
- この本は、そんな田中さんの半生を描く。
- 出世の喜び。上り詰めた後の悲しみ。その対比。
- 農民から身を興した武将ってどのくらい知ってる？
- 豊臣秀吉。春日虎綱（高坂昌信）。藤堂高虎。
- しかし貧しい農民といえば、田中吉政。
- 下剋上の世なら、才能あれば武士になるのも簡単じゃね？ って思うかも。
- でもね、そうでもなかったらしいよ。
- 武士と農民の身分には、やっぱりそれなりな隔たりがあったんだって。
- ゲームとかでも戦国大名の在野登用って普通にあるじゃん？
- でもね、戦国時代、抜擢人事はやっぱレアだったんだって。
- 何代も仕えてきた家の人なら信用できる。
- けど、氏素性がわかんないと、いつ裏切るかわかんない。
- （まあ言われてみればそうだよね。やっぱゲームが普通じゃないんだよね）
- 織田信長は例外中の例外。
- 実際、登用した才能を国盗りに使ったけど、繰り返し謀反されてるし。
- （最期も本能寺だし）
- 著者の人は、とても勉強熱心な人だそうな。
- いつも難解なテーマに挑み、明瞭なストーリーを構築してくれるんだって。
- 今回の舞台は戦国時代の農村。もちろんイメージしにくいって話。しかし。
- 農民の久兵衛（吉政）が武家に奉公し、そして一人前の武士へ。
- その過程がじつにリアルに描写されてるってね。
- （歴史・時代小説は好き。しかも下剋上はやっぱり熱い）
- （ネット小説とかでも下剋上が流行ってるもんね）
田中家の三十二万石
「あんなしょうもない男が大名になれたのも、戦国というおかしな世の中のせいでござろうて」貧しい百姓から、運と度胸と冷静さで筑後三十二万石の大名へと出世していく田中吉政。名人が円熟の筆で読者を魅了する傑作歴史小説。
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