- 『乱歩とモダン東京:通俗長編の戦略と方法』よむかも。
- 著者:藤井淑禎 出版社:筑摩書房
- 定価:1500円+税 発売日:2021年3月15日 単行本:240ページ
- ISBN-10:4480017275 ISBN-13:978-4480017277
- 日本の代表的なミステリ作家といえば、そう江戸川乱歩。
- (違う? いいえ、違いません)
- 乱歩の作品にはモダン都市のさまざまな様相が描き込まれてる。
- この本ではモダン都市の発展と共に乱歩作品が読み解かれてく。
- (乱歩論であると同時に綿密な東京論でもあーる。お得感あーる)
- たとえば、明智小五郎の住居の変遷を辿るのが面白そ。
- 『D坂の殺人事件』(1925)で初登場時は、学生宿のような煙草屋の二階。
- 『一寸法師』(1927)では、赤坂の旅館。
- 『吸血鬼』(1931)では、お茶の水の高級アパート。
- さらに、結婚してからは麻布区龍土町の一戸建て。
- 明智の住居の変遷はモダン都市東京の発展に完全に対応しているそうな。
- 作品を作品の中だけに閉じ込めない。
- (そこに新たな小説の楽しみ方がありそな予感)
- その背景になっている街、場所や道路、舞台となった建物……
- 作品を外の世界へ、モダン都市東京へと開いてく。
- 開かれた文芸批評になってる。
- (よむかも、な理由は、江戸川乱歩の短編が好き)
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