『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :山舩晃太郎
- 出版社 :新潮社
- 定価 :1450円+税
- 発売日 :2021年7月15日
- 単行本 :224ページ
- ISBN-10:4103541911
- ISBN-13:978-4103541912
『よむかも』な本のポイント
- この本は、考古学でも比較的新しい分野である「水中考古学」
- その中でも著者が専門としている「船舶考古学」
- 世界の海に眠る沈没船の残骸や積み荷を発掘・調査して歴史の謎に迫る。
- そんなロマン溢るる水中考古学について。世界各地の発掘現場のリアル。
- (水中考古学面白そうだけど、やっぱり大変なことも多そうだよね)
『よむかも』な本のレビュー
- 『沈没船博士、海の底で歴史の謎を追う』よむかも。
- すわ水中考古学ってどんな学問なん?
- 沈没船を探して世界の海を駆け巡るって……トレジャーハンター的な?
- お宝を見つけて一攫千金的な?
- いいえ、違います。
- トレジャーハンターは財宝目当てに沈没船を荒らす。
- 貴重な歴史遺産を破壊する。
- むしろ水中考古学者にとっては天敵。
- 水中考古学はもちろん「考古学」の一種。
- 水中に眠る歴史遺産を調査・研究する。
- 比較的新しい分野の一つである。
- 対象は、水中にある古代ギリシャやエジプトの遺跡から沈没船までさまざま。
- 「船舶考古学」は、とくに沈没船の残骸や積み荷から歴史の謎に迫る!
- エーゲ海やカリブ海、太平洋戦争の遺跡が眠る南太平洋まで。
- まさに「世界を股にかける」って感じ。
- 人類の歴史のなかで、常に重要な移動手段である船。
- 世界中に調査・発掘対象があるのは船舶考古学の大きな魅力。
- ただ、キレイな海ばかりじゃない。
- 動物の糞や死骸が流れるひどいにおいのドブ川もある。
- 昔の船はとにかくカッコいい! あの機能美、あの曲線美!
- (ちょっとわかる。ゴーイングメリー号とかサウザンドサニー号とか憧れる!)
- 船の構造には古代文明の時代からの人々の知恵が詰まってる。
- その進化を探ることには歴史学的な意味がある。
- 沈没船の積み荷は、どこかの港で積んで、ほかの港に向かう途中で沈んだ物。
- その時代の「物の移動」の証拠が残されている。
- 昔の経済や流通、文明と文明との関わりを知るヒントがある。
- 100年以上前に沈んだ「文化遺産となる沈没船」の数は少なくとも約300万隻。
- 新しい分野だけに、近年の最新技術の進歩も相まり、新発見が相次いでいる。
- 今後も大いなる可能性を秘めた学問、それが水中考古学!
- 世界中に調査フィールドがあり、現地に長く滞在する。
- 多国籍チームで調査・発掘を行うケースも多い。
- 異なる文化や考え方に触れ、自分の幅を広げられる。
- 美しい海や自然、食べ物に出会えるのも魅力的。
- 旅行好き、コミュニケーション好き。
- たくさんの国の言葉を話せるようになりたい。
- そんなそこのあなた、水中考古学、いかがでしょう。
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