『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :李琴峰
- 出版社 :文藝春秋
- 定価 :1750円+税
- 発売日 :2021年6月25日
- 単行本 :192ページ
- ISBN-10:4163913904
- ISBN-13:978-4163913902
『よむかも』な本のポイント
- 第165回 芥川賞受賞作
- ネットの評価が割れてるところが気になる。
『よむかも』な本のレビュー
- 『彼岸花が咲く島』よむかも。
- 言語と歴史について見事に物語化した小説との評判。
- 舞台は南の島。記憶を失った少女が彼岸花の咲く浜に流れ着く。
- 少女を見つけたのは、この島の游娜というこちらもまた少女。
- 游娜は彼女を宇実と名づける。
- この島では「ニホン語」と「女語」という二つの言語が使われている。
- 宇実は、女語に似た「ひのもとことば」が母語であるらしい。
- 少女は3種の言語に英語も混ぜながら游娜たちとコミュニケーションをとる。
- 島の生活になじんでく。
- 異なる言語で育った人びとが、手持ちの言葉を総動員しながら意思を伝える。
- その様子が描かれた場面が愉快である。
- 游娜は島の歴史を伝える「ノロ」に憧れ「ノロ」になることを目指している。
- 宇実もまた島に住み続けるため「ノロ」を目指して修行を始める。
- 「御嶽」のモデルとなった島は沖縄だろうか。だとしたら与那国島あたりか。
- ノロは、沖縄や奄美のシャーマンであるユタを思わせる。
- 游娜は宇実が「ニライカナイ」から来たと思っている。
- ニライカナイは海の向こうにある伝説の楽園だ。
- しかし宇実の故郷は「ひのもとぐに」
- 島の歴史を知るうち、そこがそんな理想郷ではないこともわかってくる。
- 著者は1989年に台湾で生まれ、2013年に来日。
- 2017年に群像新人文学賞優秀賞を受賞しデビューした。
- 「日本語」は「日本人」だけのものではなくなってきている。
- (ネットのレビュー・感想は、う~ん。なぜか評価がきっぱりと分かれてる)
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