「暮し」のファシズム:戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた

社会・政治

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :大塚英志
  • 出版社   :筑摩書房
  • 定価      :1800円+税
  • 発売日   :2021年3月17日
  • 単行本   :352ページ
  • ISBN-10:4480017259
  • ISBN-13:978-4480017253

『よむかも』な本のレビュー

  • 『「暮し」のファシズム:戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた』よむかも。
  • 「新しい日常」とか「新生活様式」とかさ。
  • コロナ禍のいま、言われてる。
  • これは戦時下に見られた「均一化」への諸相に通底するんだって。
  • この本の主題は、1940年の近衛新体制下。
  • 高度国防国家が目指されて、翼賛的空気の醸成が図られて――。
  • そのために生活の見直しが国民に求められていく――。
  • その道筋。
  • 最大の注目点は「戦時における婦人の位置づけと役割」である。
  • 「銃後の守りは女から」
  • 自粛、ミニマリズム、収納整理などの動きが広がる。
  • (強制、あるいは半強制的な断捨離みたいな?)
  • (断捨離は自発的にやるからいい、みたいな?)
  • 共同炊事、共同保育、女の国防服――今でいう「シェア」も推奨された。
  • (ギフトエコノミーは自らやるからちょうどいい、みたいな?)
  • 花森安治の女文字によるプロパガンダの手法。太宰治の小説。
  • 尾崎喜八の詩。漫画「翼賛一家」――。
  • などなどを取り上げた往時の分析。時に微細にわたりすぎる感あるある。
  • しかし忍び寄る「戦時下」……。
  • 国民が我知らず同調圧力へ取り込まれる危険性に対する警鐘。
  • 時代を超えて重要である。
  • (そのとおりだと思うの。でも生活が苦しいと流されやすくなるの)
  • (でもそれが戦争とか何か危険なものにつながってるかもってこわーだよね)
  • (ネットのレビュー・感想は「知ってる人には物足りない」)
  • (「知らない人には啓蒙の書」みたいな)
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