『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :村木風海
- 出版社 :光文社
- 定価 :1500円+税
- 発売日 :2021年9月24日
- 単行本 :168ページ
- ISBN-10:4334952674
- ISBN-13:978-4334952679
『よむかも』な本のポイント
- え、なにそれ私も火星に住みたい。……でも、火星って一坪いくらだ?
- ちなイラストはお母さんらしい。母子で一冊の本を作るってなんか素敵だ。
『よむかも』な本のレビュー
- 『火星に住むつもりです:二酸化炭素が地球を救う』よむかも。
- 研究ポリシーは「中身は最先端、見た目はゆるふわ」
- (見た目は子供、頭脳は大人な名探偵コナン的な?)
- 小4で二酸化炭素の研究を始め、高校生でCO2回収装置「ひやっしー」を発明。
- そんな著者の村木さんは現在21歳、現役東大生研究者(化学者)
- のみならず、発明家、冒険家、社会起業家。
- 一般社団法人 炭素回収技術研究機構(CRRA)代表理事・機構長なんだって。
- (なんかすご)
- それで何をしてるかっていうと「回収した二酸化炭素から燃料を生み出す」
- それすなわち「そらりん計画」
- 小学生のとき「人類で初めて火星に住みたい」と思った。
- 調べてみたら、火星の空気の95%が二酸化炭素だった。なんとかしなきゃ。
- 地球の問題に興味はなかったけど、中2で地球温暖化の専門書を読みショック。
- 二酸化炭素を吸い取る技術があれば、地球も守れて火星にも住める一石二鳥。
- それで開発された「ひやっしー」、ボタン一つで空気中からCO2を集める。
- 中にはアルカリ性の液体が入った二酸化炭素回収カートリッジが入ってる。
- そこを空気が通ると二酸化炭素の成分が液体に溶け込み回収される。
- (「二酸化炭素直接空気回収」と呼ばれる方法なんだって)
- 「ひやっしー」の特徴は「世界最小の圧倒的小型化」
- スーツケース型にするのにはとっても苦労した。
- もちろん、お金にもとってもとっても苦労した。
- 中身の基本システムは中3で、初号機は高2の冬に。
- 最初は貯めていたお年玉を全額投入。
- でもプロトタイプ製作から特許申請までに100万円……
- そんなとき総務省の「異能vation」を母が見つけてくれた。
- 破壊的なイノベーションを起こしそうな個人に300万円援助してくれるって。
- ダメもとで応募したら採用された。
- そして現在、回収した二酸化炭素から燃料を合成する「そらりん計画」
- 二酸化炭素の溶け込んだ「ひやっしー」のカートリッジのアルカリ溶液――
- これでスピルリナという藻の一種を培養すると糖分ができる。
- そこからエタノールを作り、さらに軽油とほぼ同じ液体燃料を作る。
- 「ひやっしー」を定額でユーザーに貸し出し、空気中の二酸化炭素を回収。
- 温暖化防止のみならず間接的に家庭やオフィスでの集中力向上効果も狙う。
- 必要な二酸化炭素自体の原材料費はタダ。
- 作り出した燃料は当然、一般的なバイオ燃料と比べてもコスト面で有利に。
- 将来的に既存の燃料と対抗できる格安の燃料をご提供。
- それが彼のビジネスモデル。
- 木村さんはとにかくポジティブ。二酸化炭素を愛してる。
- てか研究は趣味でやってる。「僕は趣味で地球を救ってます」みたいな。
- (趣味でヒーローやってるワンパンマン的な?)
- そう思えば、仕事への批判、たくさんあったつらいことも何のその。
- 自分の趣味に口出しする権利は誰にもないからね。
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