『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :大澤真幸
- 出版社 :NHK出版
- 定価 :880円+税
- 発売日 :2021年4月12日
- 単行本 :256ページ
- ISBN-10:4140886528
- ISBN-13:978-4140886526
『よむかも』な本のポイント
- 『人新世の「資本論」』と何が違うのか?
『よむかも』な本のレビュー
- 『新世紀のコミュニズムへ:資本主義の内からの脱出』よむかも。
- 温暖化が進めば、地球環境は破局を迎えるだろう。
- この危機を乗り越えるために必要なものとは?
- この本は、この問題に真っ向から挑んだスリリングな思想書である。
- 精神科医、E・キューブラー=ロスは著書『死ぬ瞬間』において。
- 末期がんなど告知を受けた患者は自分の死を受け入れる際、5つの段階を経る。
- その諸段階が、人類が地球環境の破局を受け入れる際の諸段階に似てる。
- 死に直面して、私たちはまず現実を否認する。つぎに怒りを感じる。
- そして第3段階がバーゲニング。
- 「禁欲的な生活を送りますから、なんとかもう半年生きられません?」
- この第3段階は、地球温暖化に直面した人類の現在の姿である。
- 「2030年までに温室効果ガスの排出量を大幅に減らします」
- 「だからなんとか持続可能な成長を続けさせてくれません?」
- 先進国はそんなことを言ってるけど、すでに手遅れかも。
- 人類は、やがて生態系の完全な破局に直面するだろう。
- 絶望する? いやいや、積極的に立ち向かおう。
- 連帯を旨とするコミュニズムの思想が、それを可能にするという。
- たとえば、グーグルなどのプラットフォーム企業が得ているレント(余剰)
- これを格差是正のためにコモンズ化するなど。
- この本は、こうしたアイデアを高い説得力を持って提示しているそう。
- (ネットのレビュー・感想は、良くも悪くも『人新世の「資本論」』みたい)
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