縄文神社:首都圏篇

人文・思想

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :武藤郁子
  • 出版社   :飛鳥新社
  • 定価      :1600円+税
  • 発売日   :2021年6月9日
  • 単行本   :192ページ
  • ISBN-10:486410834X
  • ISBN-13:978-4864108348

『よむかも』な本のレビュー

  • 『縄文神社:首都圏篇』よむかも。
  • 縄文×神社――。それすなわち「縄文神社」。最強の聖地である――って。
  • そも縄文神社とは何ぞや? 縄文遺跡と神社が重なっている場所。
  • 実は境内から縄文時代の遺跡が発掘された神社は日本にかなりあるんだって。
  • それすなわち縄文期から聖地だった証。祈りの場として現在までつながる。
  • この点、世界でもほとんど例がないって。
  • この本では、そんな「首都圏にある縄文神社」を40社厳選してご紹介。
  • 理屈はわからない、でもととのう! 縄文神社の奥ゆかしき魅力に迫る!
  • パート1……縄文時代の文化・特色を中心にまとめる。
  • パート2……都県別に縄文神社をまとめる。
  • ビジュアルメインのガイドブック、と思いきやルポ要素がかなり強い読み物。
  • 縄文遺跡や神社の由緒などはしっかり事実を固めてある。
  • こだわりは「実際にその場所に自分が立ったときどう感じるか」
  • 105社お参りして40社に厳選。そのどこも「とにかく気持ちいい」らしい。
  • 数千年から1万年。ずっとその場所にあり続けて、大事にされてきた場所。
  • 理屈などない気持ちよさ――。それでも具体例をあげると一つは「風」
  • どこも風通しがよく、空気が循環している感じ。
  • フッと撫でられるような風が吹く。
  • それから「湧水」も。マイナスイオンとか出てたりするのか。
  • 透明な池、チョロチョロと流れる音。……五感で癒される。
  • あとは「安定感」、安心感ともいえるかも。
  • 例えば、安房神社(千葉県館山市)
  • 高い山がなくて丘陵地帯ばかりの房総半島は、台風が来るとそれはもう大変。
  • しかし安房神社は暴風雨を避けられそうな谷間にある。
  • 実際お参りに行くとすごく安心する。心満たされる感覚がある。
  • 自分の命が危ないときに身を隠す安全な場所――。そんな感覚。
  • 初心者が最初に行くなら、とくに二宮神社(東京都あきる野市)がオススメ。
  • 都心から近い、東秋留駅から徒歩5分。とにかくアクセスがいい。
  • 神社自体もめっちゃきれい。境内の横に考古館まである。
  • 土器とか土偶とか見る。縄文マインドがととのう。
  • 湧き水もきれい。透明感がすごい。キラキラしてる。絵になる美しさ。
  • 比々多神社(神奈川県伊勢原市)も二宮神社に並ぶ王道中の王道。
  • ここも境内に博物館がある。
  • 数千年前から同じ場所で祭祀が行われていたって、これは気分上がる。
  • 実際に行ってみると、雰囲気が朗らかで明るい。
  • 境内は厳かだけど怖い感じはしない。優しい雰囲気でホッとする。
  • 本殿の裏にある坂道を10分くらい上がる。そこには果樹園がある。
  • さらに抜けていくと小さな奥宮。その高台から相模湾とか江の島とか一望。
  • それはもう気持ちいい。
  • 神社といえば陰陽の陰のイメージ、しかし縄文神社は陽のイメージ。
  • 明るい。朗らか。気が滞っていない。空気も新鮮。
  • 縄文神社という祈りの場は数千年から1万年くらいずっとそこにある。
  • 1万年の間にどれだけ価値観が変わってきたか、あるいは変わらなかったのか。
  • そんなことに思いを馳せる、大概のことが許せるような気がする。
  • 束の間、日常から離れてみるって大事。
  • 遠出をしなくてもいい。割と身近にある。
  • 縄文神社は大きな助けになってくれる。
  • 「ここって実は数千年前からあるんだなぁ……」
  • とか思いながら行くと、絶対ととのう!
  • (――って感じ。縄文神社、初めて知りました。行ってみたく思いました)
縄文神社 首都圏篇
縄文神社 首都圏篇

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