『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :翁邦雄
- 出版社 :岩波書店
- 定価 :860円+税
- 発売日 :2022年1月24日
- 新書 :236ページ
- ISBN-10:4004319080
- ISBN-13:978-4004319085
『よむかも』な本のポイント
- イメージが大事。最近の金融・経済はこういう話多いイメージ。
- 株とか仮想通貨とかもよく分からん理由で乱高下したりするもんね。
『よむかも』な本のレビュー
- 『人の心に働きかける経済政策』よむかも。
- 今や、合理的経済人を前提に置く主流派経済学は揺らいでるって話。
- それは脳神経科学などが発展してきたからだという。
- すなわち、心理学から派生した行動経済学。それを取り入れたマクロ経済学。
- この本は、行動経済学の知見を用いて、近年の日本の金融政策を分析する。
- 2年で2%って。日銀の掲げたインフレ目標。そうして始まった大規模金融緩和。
- あれっていつ頃の話だったっけ? 2013年くらいの話。
- 今や2%インフレは目の前。でも、それはウクライナ情勢を巡るあれこれ。
- 原油高や円安による一時的な現象に過ぎず。
- 人々の期待に働きかける――。
- そういって日銀はバランスシートを膨張させたけど、効果はなかった。
- ただし、人々の期待に働きかける――って考え自体は間違ってない。
- ただ、国民のほとんどが最初から金融政策に無関心だったって話。
- つまり、真に必要な政策なら、まず国民の関心を喚起すべし。
- でも、それって一番むずかしい……。
- 「物価安定とは人々が日々の生活で物価上昇に惑わされなくても済む状況」
- そう定義したのは、FRB議長だったアラン・グリーンスパンさん。
- じゃあ物価が安定してたから、日本では人々が金融政策に無関心だったのか。
- いろいろ考えさせられる話。
- では実際に、エネルギーや食品の価格が高騰し出した現在。
- 国民の生活は脅かされ始めてる。政府も物価対策を打ち出し。
- されど、資源高などによる輸入物価上昇を円安が増幅してる事実。
- しかしそれは一時的な現象として、政策変更の気配は今のところ見られず。
- もちろん短期的な景気刺激の観点は必要だろう。
- だけど中長期の副作用への考慮もまた必要だ。
- ――みたいな? 最近の金融・経済論はこういう話多いイメージみたいな。
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