ベトナムを知れば見えてくる日本の危機:「対中警戒感」を共有する新・同盟国

社会・政治

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :梅田邦夫
  • 出版社   :小学館
  • 定価      :1350円+税
  • 発売日   :2021年5月28日
  • 単行本   :288ページ
  • ISBN-10:409388823X
  • ISBN-13:978-4093888233

『よむかも』な本のポイント

  • 同じ危機感を共有しつつも協力は困難か。

『よむかも』な本のレビュー

  • 『ベトナムを知れば見えてくる日本の危機:「対中警戒感」を共有する新・同盟国』よむかも。
  • 日本の医師による、失明の危機にあった2万人近い市民の救援などもあった。
  • 近年の日越両国の関係は「自然の同盟国」ともいわれ、なかなかいい感じ。
  • 著者は前駐ベトナム大使。民間の交流も含めた両国の「現実」を伝える。
  • 日本企業の進出を歓迎するムード、日本の皇室への敬意など――
  • ベトナムに行くと「親日」の空気が感じられるそう。
  • しかし「法の支配」という意味では、まだ前近代的。
  • 例えば、ベトナムの通関手続きの理由なき変更――
    (同じ工業団地に進出している日本企業の合同会議で議論された内容)
  • これは「賄賂の請求」で、それは半ば公然のものだった。
  • しかも、それは日常茶飯事、普通のこと。
  • 本省の局長クラスで月給6万円、公務員・軍人の初任給は月7000円――
  • ゆえに、それがなきゃやってられないって話。
  • 裁判所を含め「非公式手数料を徴収する」のは当たり前じゃん。
  • 集めた「手数料」は組織内で分配されるという。
  • 「おいおい……」って言いたくなる?
  • でも、日本でもベトナム人技能実習生へのひどい扱いなどがある……
  • 一方的にベトナムを非難できないだろう。
  • この本のテーマの一つは「対中」である。
  • 中国による南シナ海での実力行使、尖閣諸島への示威行為など――
  • 近年の中国情勢には、日本もベトナムも同じ危機感を共有している。
  • だが、その姿勢には違いがある。
  • ベトナムは中国の侵略的行為には反撃する、とはっきりしている。
  • ベトナムの英雄は中国と闘ってきたリーダーなのだ。
  • 1000年に及ぶ中越関係は現在にもつながっている。
  • 対中関係において日本とベトナムとではその歴史的背景がかなり違う。
  • 同じ危機感を共有していても両国が対中国で完全一致するのは難しいだろう。
ベトナムを知れば見えてくる日本の危機: 「対中警戒感」を共有する新・同盟国
なぜ、今ベトナムが重要なのか? 2020年3月まで駐ベトナム全権大使を務めた著者による核心リポート。〈中国の超大国化と南シナ海、東シナ海における「力」の行使、アセアン分断化等が顕著になる情勢下、東アジア諸国の中で、ベトナムは日本にとって最も...

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