- 『ファットガールをめぐる13の物語』よむかも。
- 著者:モナ・アワド 翻訳:加藤有佳織、日野原慶 出版社:書肆侃侃房
- 定価:1800円+税 発売日:2021年5月14日 単行本:286ページ
- ISBN-10:4863854617 ISBN-13:978-4863854611
- 容姿による差別を「ルッキズム」っていうよ。
- それが良くないことだとは、誰でも知ってるよね。
- でも、なくならない。
- 人種差別や障害者差別に比べると「たいしたことない」って思われてる?
- 「そんな深刻に受けとめないでよ、冗談なんだからさ」みたいな。
- からかわれたりバカにされたりして傷ついてる人に、そんなふうに言う?
- 容姿の悩みは本人にしかわからないのに。
- この本は、体型に悩む女性の半生を描いた小説だって。
- 『ファットガールをめぐる13の物語』
- 13章の長編小説としても、13編の短編小説集としても読めるって。
- 主人公はエリザベス。(もちろん)太ってる(ファットガール)
- 男たちが自分の身体をどう見ているかも知ってる。
- それは、好奇の入り交じった性的な眼差し。
- エリザベスを傷つけるのは男たちだけじゃない。
- 彼女をどこか見下してる、太ってない女たち。
- 相手よりも太っていないというだけで、勝ち誇っているようだ。
- 意外と残酷なのは、痩せてないと着られないファッション。
- ともあれ、ダイエットに成功して、エリザベスは痩せる。
- 痩せたエリザベスを見て、皆が態度を変える。
- 男たちだけでじゃない、母親だって。
- 機嫌よく娘を自慢する母親。エリザベスは深く傷つく。
- 痩せても容姿についての悩みは消えない。
- 痩せても幸福になれるわけじゃないんだ。
- ……これ、深刻な社会派小説? いいえ、文章はかなりイマドキ。
- ロックやファッション関係の話なんかもかなり出てくるって。
- それらをネットで検索しながら読むと楽しいって。
- 最高のフェミニズム小説だって。
- (自分の容姿にコンプレックスがない人ってどのくらいいるんだろうね)
- (そんな人たちは幸せだと思うけど、そうじゃないって話なんかな……)
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