『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :ケイト・ウィンクラー・ドーソン
- 翻訳 :髙山祥子
- 出版社 :東京創元社
- 定価 :2600円+税
- 発売日 :2021年5月31日
- 単行本 :352ページ
- ISBN-10:4488003958
- ISBN-13:978-4488003951
『よむかも』な本のポイント
- こんな人がいたんだ、をもっと知りたい。
『よむかも』な本のレビュー
- 『アメリカのシャーロック・ホームズ:殺人、法科学、アメリカのCSIの誕生』よむかも。
- 「アメリカのシャーロック・ホームズ」ことオスカー・ハインリッヒ。
- 1920年代、犯罪捜査に科学的手法を導入して難事件に挑んだ天才犯罪学者。
- そんな彼が遺した膨大な事件資料やメモ、個人的な日記――
- それらをもとにその人生を追ったノンフィクションがこの本だよ。
- 殺人事件や強盗事件の犯人を、筆跡や遺留品、弾道から特定していく。
- その様子がスリリング!
- 貧困と闘いながらも道を切り開いていく姿は痛快である。
- しかし彼がヒーローなのかと問われるとその印象は薄い。
- なぜなら時に壁にぶつかり葛藤する、生身の人間として描かれているから。
- オスカー氏の人生そのものが、興味深い。
- そして、著者の構成力と牽引力と筆力と。
- それらが相まって、いい小説を読んだかのごとき読後感がある。
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