『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :藤本龍児
- 出版社 :筑摩書房
- 定価 :1800円+税
- 発売日 :2021年5月14日
- 単行本 :368ページ
- ISBN-10:4480017305
- ISBN-13:978-4480017307
『よむかも』な本のポイント
- いずれ来たる終わりに備えよ!
- すべては代替可能な歯車に過ぎないのか?
『よむかも』な本のレビュー
- 『ポスト・アメリカニズムの世紀:転換期のキリスト教文明』よむかも。
- 2009年『アメリカの公共宗教』で注目を集めた気鋭の論者の新著。
- 20世紀世界をけん引した「アメリカニズム」
- その現状を、ハイデガーの技術論やウェーバーらの宗教社会学を用いて考察。
- 米国に限らず、我々がいま生きている世界全体を解き明かす。野心的な試み。
- 大量生産・大量消費の産業構造「フォーディズム」
- それと結び付けられ論じられる「アメリカニズム」
- 米国で製造業が衰退、金融・情報産業の時代に突入、さらにグローバル化――
- 変化する社会で生き延び続ける「アメリカニズム」
- そこにあるのはハイデガーが現代技術の持つ本質と見た「総かり立て体制」
- 人間を含むすべては取り替え可能な存在として効率的に用いる。
- 人々はそこで自発的に動く。
- アメリカニズムは「自らの力で世界や人間、歴史を創ることができる」
- その背後にあるものこそ「キリスト教の創造論」である。
- 総かり立て体制と創造論と米国的な新自由主義の精神はつながっている。
- 米国ではキリスト教の信仰復興運動が定期的に起きてる。
- 現在は1970年代以降の信仰復興の中にある。
- 80年代以来の金融資本主義やIT産業の大発展――
- それは信仰復興によるアメリカニズムの興隆と深く結びついている。
- すなわち、米国は宗教大国だからこそ技術大国なのである。
- 「総かり立て体制」が終わるポスト・アメリカニズムの時代はくるのか。
- 変化への備えが必要だ。
https://amzn.to/3i06SNh
コメントする?