『クインティ』は1989年ナムコより発売のファミコン・アクション・レトロゲーム! 時代を先取りしたピンク髪赤レオタードヤンデレブラコン妹のキャラがトガる! ゴンも使ってた石板めくりがヒカる!
愛憎渦巻くレトロゲーム……?
『クインティ』の基本情報
- ジャンル:アクションゲーム
- 発売元 :ナムコ
- 発売日 :1989年6月27日
『クインティ』の対応機種
- ファミリーコンピュータ
- Nintendo Switch(ナムコットコレクション)
など。
『クインティ』のストーリー
ここは不思議な人形の国。ボクの名前はカートン。ボクは3人の兄ちゃんと、かわいい妹の5人で楽しく暮らしていたんだ。ところが!ある日、ボクのガールフレンドのジェニーが、妹のクインティと3人の兄ちゃんたちに、さらわれていってしまったんだ。ボクがジェニーとばかり仲良くしているのが、くやしかったらしい。よーし、ジェニー、いま助けに行くぞ。待ってろよ!
(取扱説明書 ストーリーより)
『クインティ』のプレイ雑感
『クインティ』のグラフィックって、「あれ、この画って……」って、どこかで見たような感じがしない?
『クインティ』は『ポケモン』シリーズを開発したゲームフリークの人が、なんと自分でファミコンソフトの開発機から自作して完成させたんだってね
それをナムコに持ち込んで発売されることになったんだよね、ゲームの持ち込みってすごいよね! 漫画の持ち込みみたいだけど、そんな経緯でゲームも発売に至ることがあるんだね
本作は主人公のカートンを操作して、3人のお兄ちゃんと妹のクインティにさらわれてしまったガールフレンド・ジェニーを救い出すことが目的のアクションゲーム
公式なストーリーは、グラフィックにぴったりなかわいらしい感じだけども、これ、実際はかなりヤバい内容だよね?
タイトル名にもなってる妹のクインティは、ピンク髪に赤レオタード&紫タイツの幼な女、飛行能力と変身能力を持ち、お兄ちゃんが大好きすぎるヤンデレブラコン妹
トガッテるよね! いまでは当たり前のように巷に溢れてるキャラクター性だけども、当時としてはかなり先をイッテたんじゃないかな?
「いまでは当たり前のように巷に溢れてる」って、「この国大丈夫?」ってなりそうな言い方だけども、まあ間違ってはいないよね
そんなヤンデレブラコン妹のクインティが、弟の彼女に恋しちゃった3人のお兄ちゃんたちと、その彼女をさらっちゃうって、愛憎渦巻き過ぎじゃないかな?
たしかに設定だけ聞くといろいろ想像膨らんじゃうよね
ホント罪な女だよ、ジェニーは
あ、ヤバいのはそっち? 悪女的な女なの? ジェニーは? 取扱説明書によれば「ジェニー:カートンの恋人。優しくて、しっかりしている。目がキレイな女の子。」ってなってるけど?
レトロゲームの取扱説明書を鵜呑みにするのはシロウトだよ。たとえば「取扱説明書に2コンは使わないって書いてあるのに、実際は使うゲーム」だってあるかもしれないんだから、ね
なんか例示がとっても具体的な件
それはそうと、エンディングでカートンとジェニーは感動の再会を果たし、それを阻止できなかったクインティはその場に泣き崩れる。そんなクインティに見せつけるように、2人はアツい抱擁をかわす。『ジェニー「(にやり)」』って聞こえてきそうな感じじゃん!
ま、聞こえてこないこともないけどね
しかも2人プレイだった場合は、2プレイヤーキャラで主人公の親友・パートンが泣き崩れたクインティの元に真っ先に駆け寄るんだよ! しかもジェニーがカートンの元に駆け寄るよりも早く!
じつは、2プレイヤーキャラである主人公の親友・パートンはクインティのことが好き、彼女の暴走を阻止するためにカートンに同行していた――ってことなんだよね
愛憎渦巻きすぎでしょ!?
うーん、否定はできない
こんなにも可愛らしい画なのに、こんなにもドロドロな展開! それが『クインティ』の最大の魅力!
え、そこは否定しといてもいいかな? 『クインティ』の最大の魅力は「ゲームシステムのおもしろさ」にあるって、言いたかったんだけども
ああ、「めくる」というアクションを取り入れたアイデアが光る、的な? ステージに敷き詰められた35枚のパネル、このパネルをめくって敵を弾き飛ばし、壁にぶつけて倒していくんだよね
え、他のゲームには見られない本作最大の特徴を、そんな丁寧な説明風に雑に言わないでくれる?
いいじゃん、『クインティ』の最大の特徴は愛憎劇ってことで。てか、この「パネルをめくって敵を攻撃する」って、なんか『ハンターハンター』のゴンのことを思い出したよ!
そう、それ。『HUNTER×HUNTER』のゴンが、天空闘技場の石板をひっぺがして攻撃してたよね。あれ読んだときに「おもしろいアイデアだな~」って思ったんだけども、おもしろいアイデアって、やっぱりどこかの誰かが先に思いついちゃってるものなんだよね
それ、たまに言ってるよね
自分でも「これはおもしろい!」って思いついたアイデアって、調べてみたら、だいたいどこかの誰かが思いついてたりするんだよね
すべてのアイデアは模倣に過ぎず――「オリジナルを生み出すことのむずかしさ」だったっけ?
そうそう
ともあれ『クインティ』は、愛憎渦巻くストーリーも、アイデアが光るゲーム性もおもしろいアクションゲームだよね!
その見解の一部には賛否両論ありそうだけども、『クインティ』がおもしろいゲームであることは間違いない。現在でも「Nintendo Switch」(ナムコットコレクション)でプレイできるから、とくに『ポケモン』が好きな現代っ子におすすめしてみたいレトロゲーム
『ポケモン』の原点が感じられるかもしれないね!
おしまい。
コメント