火の鳥 鳳凰編 我王の冒険【ファミコン・コラム】、鬼瓦ってなんかいい。

レトロゲームがおもしろい
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『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』は1987年コナミより発売のファミコン・アクション・レトロゲーム!

大和8へのワープゾーンを自力で見つけたときの喜び。彫刻が完成して火の鳥が飛び立っていくとき。正座して見送りたくなるよね

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』の基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 発売元 :コナミ
  • 発売日 :1987年1月4日

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』の対応機種

ファミリーコンピュータ

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』のストーリー

その昔、我王という盗賊が罪のない人々を殺し、お金や宝物を奪っておりました。ほんの小さな誤解のために最愛の妻を殺してしまった我王は、苦悩の末、鬼瓦を作り旅をする僧りょとして生き始めます。その頃、都では帝が「火の鳥の彫刻を掘る事ができる者をさがせ」とおふれを出し、我王に白羽の矢が立てられました。我王は精魂込めて彫り上げましたが、その彫刻が何者かの手によって盗まれ、16の破片にふり分けられました。我王は火の鳥の彫刻を一つずつ取り返すため旅に出ました。さて、我王は無事16の彫刻を手に入れ、火の鳥を取り返す事ができるでしょうか。

取扱説明書 <ストーリー> より

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』のプレイ雑感

『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』は、1986年に公開されたアニメ映画『火の鳥 鳳凰編』をゲーム化した作品――『火の鳥』は言わずと知れた手塚治虫の代表作のひとつで有名な漫画なんだって!

とはいえ本作では、映画の設定はストーリーを引用する程度、アクションゲームとしての面白さを追求していて――このあたりは当時、原作ファンとゲームファンとの間ではげしく評価が分かれたところらしく、

原作ファン :『映画と違う……』
ゲームファン:『さすがコナミ!』

――って感じだったみたい

ゲーム内容は、ストーリーにあるとおり、主人公の我王を操作し、全16ステージを攻略しながら、火の鳥の彫刻パーツを集め完成させる――シンプルな目的の横スクロールアクション

我王はノミを投げて敵を攻撃! そして、敵を倒したときに入手できる鬼瓦を使って足場を作り、うまく道中を進んでいくんだよ!

一連の動作の操作性が良好で、これが本作が「名作アクション!」といわれる一番の理由だね。オリジナルBGMも完成度が高い。前にやった『コナミワイワイワールド』同様、探索要素が強いのも印象的かな

『コナミワイワイワールド』も楽しかったけど、『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』も面白いね! ……ところで「鬼瓦」って何? 白目向いて気が狂った表情を両手で四角く形取って「鬼瓦!」って言うやつ?

「鬼瓦」は、屋根の端っこに設置される装飾性のある瓦のこと。ルーツは古代ローマのパルミラの入り口に厄除けとして設置されたメドゥーサ(ゴルゴネイオン)とされていて、鬼のモチーフには同様に魔除けの意味があるとされているね

へー……鬼瓦ってなんかいいね!

『火の鳥』はいまや原作をちゃんと知っている人の方が少ないのかな? 漫画やアニメのゲーム化作品って、原作を知らないと手を出しにくい感じだけど、その点『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』は問題なさそう

原作を知ってても知らなくても、ふつうにゲームとしておもしろいから、ぜひ現代の多くの人たちにも遊んでみてほしいところ!

しかし『火の鳥 鳳凰編 我王の冒険』は、リメイクや移植、ダウンロード配信などが一切なく、版権ものだから今後の展開も期待薄な感じ……

漫画やアニメをゲームにした、いわゆる「キャラゲー」には「駄ゲーが多い」っていうのが、レトロゲームの定説となってるけど、実際にプレイしてみるとじつは良作もかなりたくさんあるだけに、版権関係でリバイバルされずに埋もれていくのは、なんだかもったいない感じするね

そうだね。こういったいいレトロゲームが気軽に楽しめるしくみが今後もっと増えていくといいよね

おしまい。

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