スパルタンX【ファミコン・コラム】、真のボスはシルビア?名前が変わっただけで高額ソフトに!面白い話いっぱいのレトロゲーム!

レトロゲームがおもしろい
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『スパルタンX』は1985年任天堂より発売のファミコン・アクション・レトロゲーム。真のボスはシルビア? お婆さん強っ! あの笑い声が聞こえる(悔)。あ、誰か来たよ。10万円!?

――など、面白い話がいっぱいで上の世代の人とのコミュニケーションに使えそうだね

『スパルタンX』の基本情報

  • ジャンル:アクション
  • 発売元 :任天堂
  • 発売日 :1985年6月21日

『スパルタンX』の対応機種

ファミリーコンピュータ

『スパルタンX』のストーリー

監禁されているシルビアを救いに謎の組織“X(エックス)”の館へ侵入する主人公のトーマス。
シルビアのいる最上階へ行く途中、棒術使い・ブーメラン使い・怪力男・蛇・竜(ドラゴン)……次々と現われる武芸の達人や恐しい罠に、何度も行く手を阻まれます。
パンチ・キック・ジャンプ・振り飛ばし等々、カンフーの技を駆使して、手強い敵に立ち向かってください。

<取扱説明書より>

『スパルタンX』のプレイ雑感

「スパルターン、エーックス!」って、叫びたくなるのは私だけ? なんか気になるタイトル――どーゆー意味なんだろう?

いきなり叫ばないでよね、びっくりするから。――さて、調べてみると「スパルタン」は映画で主人公が乗ってる愛車の「キッチンワゴン」のこと。すごいハイテク車なんだって。「X」は言わずもがな「未知」を表すアルファベットだね

へー、そーなんだ! そんな『スパルタンX』は、前回の『スウィートホーム』に引き続き、映画を題材にしたレトロゲーム! 『アンタッチャブル』とか『グーニーズ』とかも映画のゲーム化作品だったよね? 昔は映画のゲーム化が流行ってたのかな?

流行ってたっぽいよね。『スパルタンX』は、元々アイレムがアーケード向けに発売したタイトル――なんだけど、任天堂から発売された本作のほうがバツグンに知名度が高い

任天堂、超有名だもんね!

内容は「横スクロールアクション」、つぎつぎと襲いかかってくる敵は、ただ掴みかかってくるだけの「つかみ男」、ナイフを投げてくる「ナイフ投げ」など、まんまなネーミングがわかりやすい

「つかみ男」は振り払わないとガンガン体力削られるし、小さい「トムトム」は下段攻撃しか当たらない、「ナイフ投げ」はナイフを避けて2発で撃退とか――それぞれの敵に合わせた対応を覚えるのが攻略のコツ!

とはいえ、偶数フロアでは中華風の蛇やら竜やら毒蛾やらも出てきて、雑魚のバランスには変化があり、なかなか一筋縄ではいかない

タイミングよくボタンを押すと、一気に敵を蹴散らせて爽快感があるよね! このあたり『無双シリーズ』に通じてる気がするのは私だけ?

あ、私もそれ思ったよ。一対一のボス戦とかは『ストリートファイター』とか、対戦格闘ゲームにも通じてる気がする

わかるわかる。レトロゲームをやっててそういうの見つけると、なんだか現在でも人気のゲームの原点を発見した気分になれてチョー面白い!

面白いといえば『スパルタンX』には面白い話がいっぱいあるんだよね

え、そーなの? どんなのがあるの?

『スパルタンX』の面白い話
  • 24回目のクリア後、真のボスとしてシルビアが現れる(デマ)。
  • 4階のボス・妖術使いをみんな「お婆さん」と呼んでいる(お婆さん強っ!)。
  • 耳をすませば今でもMr.Xの笑い声が聞こえてきて悔しくなる。
  • 1UP(ピンポーン)したときは「あ、誰か来たよ」というのが定番である。
  • これ『スパルタンX』じゃなくて『死亡遊戯』じゃ……。
  • ファミコン後期に再販された改題版がプレミア化している。

ふふっ、「お婆さん強っ!」とか「ワッハッハッハッハッハ!」とか「あ、誰か来たよ」とかは、わかるわかる。でも、他のはちょっとわかんないかな……『死亡遊戯』?

補足しとくと、シルビアの件は当時『コロコロコミック』で連載されていた『ファミコンロッキー』という漫画でネタにされたんだけど、24周クリアできる人がなかなかいなくて、これが事実だという噂が流れたんだって

へー、そんなことが……今だったらSNSとかで誰かが発信してすぐわかりそう。『死亡遊戯』は?

『スパルタンX』と同じく(同じではないんだけど)香港映画(カンフー映画)で、ファミコン版『スパルタンX』のストーリーラインが、同名タイトルの映画よりも『死亡遊戯』のほうに近いっていわれてる

それは不思議――偶然の一致なのかな?

これは映画に先行してゲームの開発が行われたため、開発陣が映画の内容を知らず、同系の『死亡遊戯』を参考にしている可能性。あるいは、香港映画は盗作を防ぐためにも脚本どおりきっちり映画を作る習慣がないらしく、そのため初期の構想とはかけ離れた映画になった可能性。――などが指摘されてるね

ほうほう。ちなみに『スパルタンX』の主演がジャッキー・チェンで、『死亡遊戯』の主演がブルース・リーなんだね

プレミア化については「再販時に版権切れの問題を解消するため」名称を『KUNG-FU』に変更。ファミコンソフトのプレミア化するお決まりのパターン「ファミコン後期のソフトほど流通量が少なくプレミア化する傾向がある」に従って、『KUNG-FU』もプレミア化したって話が有力らしいよ

へー……って! 『KUNG-FU』は、箱説なしで20,000円前後、箱説ありの美品だと100,000円は下らないの!?

驚きだよね

『スパルタンX』はゲームとしてもおもしろいけど、それにまつわるいろん話もとってもおもしろいレトロゲーム! これ、世代の人にネタを振ってみたら意外に盛り上がったり――上の世代の人とのコミュニケーションツールとしても使えそう!

そうなんだよね。それだけに『スパルタンX』は現代の人にもすごくおすすめしたいレトロゲームなんだけど――版権の関係で移植作やダウンロード配信の可能性は絶望的に低いんだって

あー……、前回の『スウィートホーム』もそうだった。昔の映画ゲームはおもしろいものが多いだけにホントに残念だよね

おしまい。

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