『半熟英雄』は1988年スクウェアより発売のファミコン・リアルタイムシミュレーションRPG・レトロゲーム。今風に言うとリアルタイムストラテジー! おもしろいんだけど……
なぜリアルタイムストラテジーは日本じゃ流行らないんだろうね?
『半熟英雄』の基本情報
- ジャンル:リアルタイムシミュレーションRPG
- 発売元 :スクウェア
- 発売日 :1988年12月2日
『半熟英雄』の対応機種
- ファミリーコンピュータ
- Wii、3DS、WiiU(バーチャルコンソール)
など。
『半熟英雄』のストーリー
父は英雄だった。
偉大な力を持っていた。
不思議な卵も持っていた。ガル・ド・イド新紀歴 1年3の月
偉大な王“ダークフリード”が逝った。王は騎士団を従え、
不思議な卵を持って打ち破り、
数百年間戦乱に荒れた、この大地を統一し、
再び平和を取り戻した。その直後の死であった……。
この偉業は、1日にして崩れ去った。
偉大な王の死を知った各地群雄は、
再び侵略を始めた。
城が次々と落とされて行き、
多くの信頼できる者達が、死んでいった。今や、若き王子に残されたものは、
1つの城と、数少ない部下だけであった。若き王子は、平和を取り戻すべく立ち上がった。
しかし彼は、不思議な卵の使い方も知らない。………………………そして………
全ての知力と、全ての気力と、
全ての体力を賭けた戦いが、
今、はじまる………。取扱説明書 <「半熟英雄」 序章> より
『半熟英雄』のプレイ雑感
『半熟英雄』は「リアルタイムシミュレーションRPG」! 今風に言うと「リアルタイムストラテジー」って感じだよね!
『半熟英雄』の最大のウリは、卵を割って「エッグモンスター」を呼び出して戦わせる「召喚システム」。これは『ファイナルファンタジーⅢ』以降、FFの代名詞的存在と言っても過言じゃない「召喚獣」の元になったシステムなんだって
ファミコンのシミュレーションゲームといえば『ファイアーエムブレム』や『ファミコンウォーズ』がおもしろかったけど、『半熟英雄』もまた違った味わいがあってとってもおもしろいよね!
『半熟英雄』は、FFのパロディとかおちゃらけた雰囲気が特徴的な2作目以降がいわゆる「バカゲー」として知られてる。しかし、シリーズ第1作である本作は、コメディ作品としての片鱗はちらほら見えるんだけど、全体的にはシリアスな感じ
ゲームシステムも基本は完成されていて、完成度高いよね! シリーズ化されてるくらいだから人気があるんだろうけど、私はこのゲーム知らなかったな。でも、新作だいぶ出てないみたい……これはもう今後の展開は期待できないパターンなのかな?
う~ん、調べてみるとシリーズ展開はうまくいっていない印象を受けるね。そもそも「リアルタイムストラテジー」ってジャンル自体、日本ではあまり流行らないジャンルみたいだし……
なんでなんだろうね? 「リアルタイムストラテジー」おもしろいのにね?
私なりに考えてみたんだけど――
- 操作が忙しい。
- そして進化するほどその操作性はより煩雑さを増す。
- となると、入力機器も複雑なものが要求されるようになる。
- となると、やっぱりパソコン。
- 日本では「ファミコン」以来、ゲームはコントローラーで遊ぶもの。
- つまり総じて日本のライトゲームユーザーには向かない。
操作が忙しいっていうのは、わかるかも。『半熟英雄』はそうでもないけれど、それでもじっくり考えられる『ファイアーエムブレム』のようなターン制の方が私は好きだし
最近のパソコンでやるRTSのプレイ動画とか見てみると、キーボードとマウスを駆使してものすごい動きしてるからね
あれはプロだね!
RTSは海外じゃすごい人気でeスポーツの大会とか賞金がヤバいやつあるらしいんだよね
見てるとすごくおもしろそうでやりたくなるんだけど、相当の気合いが要る感じ。「よし! やるぞ!! ホントにやるぞ!!!」みたいな
わかるわかる。日本ではゲームって、そこまで気合い入れてやるものじゃないっていうか、もっと気軽に楽しめる文化になってるっていうか
でも『半熟英雄』はそこまでな感じじゃないよね。とっても気軽に楽しめる!
本作はシリーズ中では影が薄く「知る人ぞ知る」作品って感じ。だけど実際に遊んだ人たちには軒並み高評価。いままで話してきた理由から、人にはちょっとおすすめしにくいところもあるんだけれど
いま『ニンテンドースイッチオンライン』とかで配信してくれたら、かつてのユーザーやシリーズを知る人たちにはよろこばれそうだよね!
我々もうれしいしね
おしまい。
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