『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :古谷経衡
- 出版社 :幻冬舎
- 定価 :900円+税
- 発売日 :2021年9月29日
- 新書 :272ページ
- ISBN-10:4344986350
- ISBN-13:978-4344986350
『よむかも』な本のポイント
- 敗軍の名将は良しや悪しや。あるいは戦争が悪しや。
『よむかも』な本のレビュー
- 『敗軍の名将:インパール・沖縄・特攻』よむかも。
- この本で興味深いのは、八原博通高級参謀(大佐)に対する評価なんだって。
- この人については映画の影響で好印象を持つ人が多いらしい。
- (東宝映画『激動の昭和史 沖縄決戦』だって、知ってる?)
- しかし著者の評価はちょっと違うみたい。
- ――八原大佐は名将ではあったが、民間人の命を守る軍人としては失格。
- ――自軍の敗北が決定的となったとき、どう考えるべきだったか。
- ――「いかに軍が持久できるか」ではなく「いかに非戦闘員の被害を減らすか」
- ――その方向で考えられていれば、首里陥落の時点で沖縄戦は終結していた。
- ――そうなれば、沖縄戦の被害はまったく違っていたのではなかろうか。
- ――しかしそれは、八原大佐のような聡明な軍人ですら判断を狂わせた。
- ――当時の日本軍では無理な相談だったのだ。
- 持久戦術の結果、犠牲になるのはその地に住む人たちだもんね……。
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