『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :ケア・コレクティヴ
- 翻訳 :岡野八代、冨岡薫、武田宏子
- 出版社 :大月書店
- 定価 :2200円+税
- 発売日 :2021年7月21日
- 単行本 :224ページ
- ISBN-10:427235048X
- ISBN-13:978-4272350483
『よむかも』な本のポイント
- 近年は資本主義を突きつめた歪みが世界的に顕在化してきてるのを感じてる。
『よむかも』な本のレビュー
- 『ケア宣言:相互依存の政治へ』よむかも。
- 今、求められているもの――そう、ケアに満ちた世界の実現に向けて。
- 分野の異なる研究者五人が共同執筆したこの本、社会変革のビジョン。
- この数十年間で介護労働者は、派遣労働者や個人事業主にならざるを得ず。
- すなわち、不安定な生活を強いられるようになった。
- また女性雇用が拡大、家事も担う女性の負担はいっそう増しているという。
- イギリスでは労働者階級の有職女性の死亡率が上昇しているらしい。
- 社会全体で労働者たちは、ケアする能力をそがれている。
- 市場任せのケア労働の供給には限界がある。
- この本は問題意識を明確化、既存の経済体制への大胆な対抗軸を打ち出す。
- ケアは、個々の家庭任せにすべきではない。
- 例えば、子育ては近所の人々や友人を含めたコミュニティで分担すべきだ。
- またケアするときは、どんな人にも差別なく接したい。
- ケア関係は、見知らぬ人たちによってよりよく担われることもあるからだ。
- ケア・サービスは「社会で普遍化する方向」に拡張すべき。
- オペラなどのハイカルチャーへの補助金ってそんなに必要?
- 例えば、コミュニティ・フェミニズム雑誌の方がケアには重要なのでは?
- モノのライブラリーの創設もいいね。
- 服、おもちゃ、台所用品を借りたり譲ったりシェアしたい。
- ケア労働者をもう一度公的機関に取り戻し、賃金や年金を保障できない?
- (インソーシング)
- あるいは有償労働に従事する時間を減らし誰もが十分にケアできる社会。
- これら具体策をご提案、ケアする市民の国際的連帯をお呼びかけ。
- ここまで貶められてきたケアの価値を再認知する、力強いマニフェスト。
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