『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :森村誠一
- 出版社 :中央公論新社
- 定価 :840円+税
- 発売日 :2021年2月9日
- 新書 :240ページ
- ISBN-10:4121507185
- ISBN-13:978-4121507181
『よむかも』な本のポイント
- 終活よりも、まず老い方でしょ。
- 好きを仕事にすることの大切さを感ずる。
『よむかも』な本のレビュー
- 『老いる意味:うつ、勇気、夢』よむかも。
- 終活、はやってる?
- でも、その前段階の「老い方」についても考えなきゃダメじゃね? だって。
- この本は、米寿を迎えたベストセラー作家による「老い方の指南書」だって。
- 80歳を過ぎたある日、著者の人は心身に違和感を感じたそーな。
- 原稿用紙に向かって愕然とする。
- これまで書いてきた文章と違う。
- 雑然とした文体になっていたという。
- 創作を50年続けてきた。これからまだ50冊書く。そんな矢先の異変。
- 病院で老人性うつ病と認知症の合併症だと診断され。
- 「書けなくなった作家は『化石』である」
- 「作家にとって、言葉を忘れることは『死』を意味する」
- 病との戦いが始まる。
- 体重は30キロ台にまで落ちた。
- それでも主治医に手紙を書いたり詩作を試みたり。
- 3年後、見事に復活。
- 薬をもらう薬剤師さんの言葉が支えになったという。
- 「うつから立ち直れば、また青春が始まる」
- この経験をしたからこそ、その指南には説得力が宿る。
- 「高齢者には三つの階層がある」という。
- 60代、余生の年少組。現役時代との決別のとき。
- 役職気分が抜けないと、いろんな場面で煙たがられる。
- 70代、余生の年中組。体力、気力、記憶力、人脈――失うものの多さを実感。
- 絶望せず、先細りにならぬよう手を打つのが肝要だ。
- 80代、いよいよ身辺の整理を始めるか。
- 日本人の平均寿命は女性87歳、男性81歳。
- 老後は長い。あきらめは必要。
- しかし「生きていく緊張感」を失ってはいけない。
- 若い人に頼りすぎない。
- 若い人は高齢者を「お客さん」扱いしないでほしい。
- 「私は百歳まで現役を続けるつもりである」
- (うん、これって意見が分かれないかな? なかなか言えないよね)
- (多くは老後も働かなきゃいけない現状って嫌なんじゃないかな~)
- (好きを仕事にすることの大切さを感ずる)
老いる意味-うつ、勇気、夢 (中公新書ラクレ 718)
老後は勇気をなくして乗り切れない。今までの人生の経験を凝縮して明日に立ち向かう。老後は良いことばかりではない、思わぬ病気もする。老人性鬱病を告白し克服した作家の壮絶な闘い。老後の生き方の意味を提言する森村誠一渾身の話題作。
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