- 『読書大全:世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊』よむかも。
- 著者:堀内勉 出版社:日経BP
- 定価:2800円+税 発売日:2021年4月2日 単行本:488ページ
- ISBN-10:4296000160 ISBN-13:978-4296000166
- ビジネスパーソンに必要な教養は、どうやってインプットすればよいか。
- 読書ではなかろうか。
- しかも今流行の手っ取り早い実用書じゃなく、古典籍をじっくりと――。
- この本は、ビジネスパーソンが読むべき古典を骨太に指南するブックガイド。
- (主に海外の古典をピックアップしてるみたい)
- 第1部「人類の知の進化」および第2部「人類の歴史に残る200冊」の構成。
- (488ページという大冊)
- 資本主義・経済・経営
- 宗教・哲学・思想
- 国家・政治・社会
- 歴史・文明・人類
- 自然・科学
- 人生・教育・芸術
- 日本論
- 以上の7ジャンルで選書された200冊はいずれも申し分ない世界の名著。
- 著者の人は、森ビルCFOなどを経て多摩大学社会的投資研究所教授。
- すなわち、経営の専門家であり、読書の達人としても知られてる。
- 「社会でリーダーとなる人材には重厚な作品の読書を通じた思考訓練が必要」
- って視座からビジネスパーソンに最も身近な資本主義古典から紹介スタート。
- アダム・スミスの定番『国富論』とともに『道徳感情論』を選ぶ炯眼。
- スミスは人間が本来もっている他者に対する「共感」の重要性を論じていた。
- (「見えざる手」の概念を世に出す前に、って話)
- これは現代の行き過ぎた資本主義を糺す基本理念の書だ。
- とはいえ、やっぱり自分の興味あるジャンルの本から読み始めるのが吉。
- が、冒頭の「はじめに」と「序章」は必読。
- 「ビジネスリーダーに求められる読書」について熱く語ってる。
- 序章の「学問の構造と本書の構成」は見事な学問論となってる。
- 「学者のための学問」じゃない「人間の営みのための学問」だ。
- 「人類の歴史と叡智」を知ることこそ社会を変える力となる。
- こうした志は「知」のアウトリーチ(啓発・教育活動)に必須の条件。
- 文章は極めて平易。初心者への配慮が随所に見られる。
- (近年はビジネス教養としての歴史本が流行ってるけどその古典版みたい)
- (どの本も一冊で修士論文を書けるレベルだから紹介はざっくりアバウト)
- (なので、もちろんこれら全部を読んで理解できてる人はほとんどいない)
- (ちょっと知的な雑学を求めるブックガイドとして付き合うのが吉みたい)
- (ちなみにネットレビュー・感想はなかなか悪くない感じ。てかいい感じ)
読書大全 世界のビジネスリーダーが読んでいる経済・哲学・歴史・科学200冊
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