- 『ぼく自身のノオト』よむかも。
 - 著者:ヒュー・プレイサー 翻訳:きたやまおさむ 出版社:創元社
 - 定価:1600円+税 発売日:2021年1月14日 単行本:224ページ
 - ISBN-10: 4422930893 ISBN-13:978-4422930893
 - この本は’70年代の「脱力系」視点で綴られる、昔に売れたエッセイみたいな?
 - (四十数年ぶりに新装復刊されたみたいな)
 - 数行の(ときに一行だけの)短い断章を集めたもの。
 - 日付はないけど日記や覚え書きに近い。ノオト。原題は「Note to Myself」
 - 「ぼく自身のノオト」ってか「ぼく自身に向けて綴ったノオト」って感じ。
 - 他人に読んでもらうためじゃない。自分自身のために書いた。
 - この「慎ましさ」は全体に通底するトーン。
 - (ちなみに副題は「ひとりの人間になるためのぼくの奮闘」なんだって)
 - 著者の人、ヒュー・プレイサーさんはテキサス生まれのアメリカ人。
 - これといった経歴も肩書もないらしく、この本で有名になったって。
 - 学校のカウンセラーをしていたらしい。(2010年没、謎多き人なのかな?)
 - 1970年、三十二歳のときに書いて、ユタ州の小さな書店から出版した。
 - それが数年のうちにミリオンセラーになったという。
 - 今や五百万部突破の世界的名著という。
 - つまり、この夢のような数字は、彼が筆の力だけで稼いだもの。
 - 著者が有名人というだけで売れる本とは一線を画す一冊だといえる。
 - (すごい。私はその事実だけで興味津々だよ)
 - この本は、著者の人による自己観察の書。
 - 日々の何気ない自己観察、それにもとづく自分への戒め。
 - きわめて平易な言葉で綴られている。
 - この自己観察は多くの場合そのまま人間観察になってる。
 - すなわち普遍的である。
 - 各断章を特徴づけているのは、気負いのなさ。1970年世代に特有の脱力感。
 - もう一つ「言えば伝わるはずだ」。コミュニケーションへの根本的な信頼。
 - さらに可謬主義。「人間は間違えるものであり、それでいいのだ」
 - そして「時ととも人間も真理も変わる」。相対的かつ動的な人間観と世界観。
 - ベストセラーの秘密はその辺りにあり?
 - 心の旅に出たいとき読みたい一冊。
 - (こういうのすぐ影響受けて自分も書きたくなる)
 - (そして大したものも書けずに終わる)
 
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