- 『完落ち:警視庁捜査一課「取調室」秘録』よむかも。
- 著者:赤石晋一郎 出版社:文藝春秋
- 定価:1600円+税 発売日:2021年4月13日 単行本:240ページ
- ISBN-10:4163913580 ISBN-13:978-4163913582
- この本は、伝説の刑事・大峯泰廣さんを取材したノンフィクション。
- タイトルの「完落ち」とは、全面自供させることなんだって。
- (「完全に落とす」ってことね)
- 宮崎勤による首都圏連続幼女誘拐殺人事件。
- オウム真理教地下鉄サリン事件。
- 昭和から平成にかけて社会を騒がせた事件で捜査の最前線にいた大峯さん。
- (当時、警視庁捜査一課の刑事さん)
- 証拠不十分でも自白に追い込む心理戦が、余すところなく描かれる。
- マブチモーター社長宅を襲い、一家を惨殺した犯人らとのやりとりを見る。
- いずれも生まれながらの殺人鬼に思えてくる。
- でも、罪を憎んで人を憎まず。
- 大峯さんは、青少年期に家庭環境に恵まれなかったことが原因だと看破する。
- 地域のワルの更生に尽力するなど言行一致なところにも人間的な魅力がある。
- 最期に関わったのは、世田谷一家4人殺人事件だった。
- 事件発生から5年後の未解決事件捜査。
- 大峯さんは重要な手がかりを得て、公開捜査を求めるのだが……
- 事なかれ主義がはびこる組織に潰されて退官を決断した。
- 大組織で働く人間の半世紀としても読める。
- そこにビターなほろ苦さがあるんだって。(なんかカッコいいね)
- (警察の人のノンフィクションは創作のネタとかにもなりそうで興味深し)
- (……って、前にも言ったな。警察の人のノンフィクション流行ってる?)
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