『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :山村美智
- 出版社 :幻冬舎
- 定価 :1300円+税
- 発売日 :2021年10月27日
- 単行本 :296ページ
- ISBN-10:4344038754
- ISBN-13:978-4344038752
『よむかも』な本のポイント
- 最愛の夫を看取る闘病記――だけじゃない。
- 一人の女性の生き方が見えてくる。
- 7秒間のハグ、それでまた明日も乗り越えられる。
『よむかも』な本のレビュー
- 『7秒間のハグ』よむかも。
- 「Mr.フジテレビ」と呼ばれた最愛の夫を看取る闘病記――だけじゃない。
- 仕事や夫婦の関係を通して、一人の女性の生き方が見えてくるエッセー。
- (ネットの評価・感想では「もはや文学」との声も)
- 著者の山村美智さんはフジテレビにアナウンサーとして入社。
- タレントばりの活躍で「ひょうきんアナ」って大人気に。
- そして同期入社の宅間秋史さんと27歳のとき結婚。その後、女優の道へ。
- 宅間さんはプロデューサーとしてフジテレビの一時代を築く。
- 「Mr.フジテレビ」になっていく。
- 夫婦は二心二体、若い頃はそう思ってた。
- 仕事の報告はしない。家計は折半。個々を尊重する。
- でも、二人で5年暮らしたNY駐在時代は、どこに行くにも一緒だった。
- 入り組んだブロックがいつしか合体するように、一つの形を作ってく。
- 夫婦とはそういうものだと思うようになってた。
- 子どものいない二人の生活は、静かに流れてた。
- しかし突然、宅間さんが食道がんと診断された。
- 思いがけず闘病生活が始まった。
- 治らないとは、まったく思わなかった。
- 自分もふらふらでつらかったけれど、私が諦めちゃダメ。
- 3歳のときに父を亡くしてる。
- 宅間さんは、父のようでもあり兄のようでもあった。
- 仕事でも包容力とリーダーシップを認められていた。
- そんな夫が、わがままな子どものようになっていく。
- 母親の気持ちにならないと、乗り越えられなかった。
- ハグは結婚当初から普通にしてた。それが病気をしてから7秒間になった。
- 7秒間は、意外と長い。自分と相手の温もりが循環するのがわかる。
- それでまた明日も乗り越えられる。
- 「あいてま、なさい」(愛しています。おやすみなさい)
- そんな声もだんだん発せなくなっていく。
- 50日間にわたる、最後の日々。
- 心身ともに限界。でも、そばにいられてありがたい。
- 主治医でない若い医師が「どうやって最期を迎えるか、考えておいたほうが」
- 本気で抗議した。諦めるという気持ちは一切なかった。
- からだが半分になったような感覚は消えない。
- でも、自分が生きている限り、一生そばにいてくれる。
- 最近、思うようになった。
7秒間のハグ
7秒間のハグ
コメントする?