『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :NHK取材班
- 出版社 :岩波書店
- 定価 :1800円+税
- 発売日 :2021年6月18日
- 単行本 :212ページ
- ISBN-10:400061472X
- ISBN-13:978-4000614726
『よむかも』な本のポイント
- 思った、霞が関って暴君が敷く絶対王政みたい。
- なんで自分で原稿書かないの?
- 王様の資質って「優秀な人材を集めて、助けてもらう才能」って聞くけど。
- 政治家は王様じゃないからね、原稿くらい自分で書いて、しっかり読んで。
『よむかも』な本のレビュー
- 『霞が関のリアル』よむかも。
- 政治家はダメでも優秀な官僚でもってる国、それが日本。
- だが、政治家への忖度、公文書の破棄や改ざん……
- 官僚の威信は失墜してる。
- (まあ、そうさせてるのは政治家なんだと思うんだけどさ)
- この本は、20~30代の記者十数人が、同世代の国家公務員の本音を取材。
- 読めば「ハァ」っとため息が出る。霞が関、まさにブラック。
- 安定はしてても待遇はみんなが思ってるよりよくないらしい。
- とくに過重労働ぶりはヤバいって話。
- ――とても人がさばく量とは思えないような仕事量がくる。
- ――人間の限界とは無関係にいくらでも降ってくる。
- ――頭が痛い、気持ち悪い、毎日そんな状態で出勤してる。
- 公務員には労働基準法は適用されない。
- 代わりに人事院が残業の上限を設定……が、罰則はなく例外も認められてる。
- 民主党政権下で官僚主導から政治主導へ、安倍政権下で官邸の権限強化され。
- ――下から練り上げた政策案を示すんじゃないの。
- ――上から降りてきた方針を短期で進めることが求められるの。
- 翌日の国会に合わせて深夜からはじまるレク。
- 質問通告や質問主意書への回答文作成。
- 突然降ってきた案件の資料集め。
- 「紙の文化」も忙しさに拍車をかける。
- 自分の講演の挨拶文や陳情への回答文を書かせるなど私用も多い。
- 官僚は政治家のお守りか奴隷と化している。
- しかし本音とはいえ、現役官僚が多いためか現政権への辛辣な批判は出ない。
- それがより霞が関の影を感じさせる。
- 鳴かずば雉も撃たれまい。
- 今日も政治家は原稿を棒読みしてる。
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