『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :桂望実
- 出版社 :KADOKAWA
- 定価 :1600円+税
- 発売日 :2021年5月20日
- 単行本 :288ページ
- ISBN-10:4041111757
- ISBN-13:978-4041111758
『よむかも』な本のポイント
- 終活小説ってめずらしくねって。
『よむかも』な本のレビュー
- 『終活の準備はお済みですか?』よむかも。
- 世にも珍しい(?)終活小説。
- 葬儀会社千銀堂の子会社、万風会の終活相談員・三崎清とそこに集う人々。
- 老若男女、それぞれの終活が描かれる。
- 「親が生きている間にもっとこうしておけばよかった」
- 老人だけじゃない。若者だって終活はだいじ。
- 終活と聞けば、どうしても「人生の終え方」の物語と思われがち。
- しかし、この本は「そこに至るまでどれだけ自分らしく生きられるか」
- 5人5様の終活、そのどれもが時に切なく、心に響く。
- 例えば、第二章。
- 3人兄弟の68歳になる末っ子の発案で、キャンピングカーで旅をする。
- きっかけは、カッコよくて憧れの存在だった長兄が認知症になったこと。
- 子供みたいになっていくお兄ちゃんに弟たちは葛藤したはず。
- だが、それが3兄弟の新しい関係性になっていく。
- それはそれで幸せな人生なのではなかろうか。
- 葬儀、人生のエンディング……どうしても暗くなりがち。
- が、この本はそんな読後感に人一倍こだわっている。
- 明日元気になれそうなエンディングストーリー。
- 誰にでも人生の見直しは定期的に必要なこと。
- 思うようにいかない、ならば時には立ち止まって考えなければならない。
- このままでいいのか、それとも変えるべきか。
- そういうことの大切さを教えてくれる一冊である。
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