『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :町田そのこ
- 出版社 :中央公論新社
- 定価 :1600円+税
- 発売日 :2021年10月18日
- 単行本 :328ページ
- ISBN-10:412005473X
- ISBN-13:978-4120054730
『よむかも』な本のポイント
- 親ガチャ外れた人たちの希望の星となるかもしれない一冊。
- (しかしつらい読書体験となるだろうことが迷いポイント)
- 2021年本屋大賞受賞後第1作目。
- ちなみに2021年本屋大賞受賞の前作『52ヘルツのクジラたち』はこちら。
虐待、ネグレクト、ヤングケアラー、DV、セクシュアリティの問題などなど。
現代社会が抱える「病巣」のオンパレード。
現代社会が抱える「病巣」のオンパレード。
『よむかも』な本のレビュー
- 『星を掬う』よむかも。
- 町田そのこさんが描く生きづらさ。それはとても生々しい。
- つらい読書体験となるかもしれない。
- とくに今回、親ガチャ外れた人たちには……。
- 読者の地雷を容赦なくえぐる、えぐるえぐるよ、それが町田節。
- されど絶望した女性が生き直す姿は、必ず誰かの希望の星となるはず――
- 幼い頃に母親が蒸発。
- 父親と祖母からは針のむしろ。
- 元夫から暴力と搾取。
- それが主人公の千鶴。
- 彼女はある出来事をきっかけに自分を捨てた母親と再会。
- そしてともに暮らし始めるのだが……。
- 母親は認知症を患っていた。
- 自分を捨てた母への憤り。かけてほしかった言葉。
- 諦めながらも誰よりも求めた母親が、すでに自分を忘れかけている虚しさ。
- やり場のない感情を抱え、元夫の影に怯えてる。
- つらいつらいつらい。
- これはフィクションだと何回自分に言い聞かせても、つらい。
- しかし、その声なき声に耳を澄まし、手を差し伸べる存在が。
- 絶望と貧困の連鎖。
- 自死寸前まで追い詰められる千鶴。
- そんな彼女が「捨てられた子」の呪縛からいかに解き放たれるのか。
- いかに生き直すのか。
- じっくりと読みたい一冊。
星を掬う (単行本)
町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。 小学1年の時の夏休み、母と二人で旅をした。 その後、私は、母に捨てられた――。 ラジオ番組の賞金ほしさに、ある夏の思い出を投稿した千鶴。 それを聞いて連絡してきたのは、...
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