『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :横倉義武
- 出版社 :岩波書店
- 定価 :860円+税
- 発売日 :2021年10月22日
- 新書 :254ページ
- ISBN-10:4004319005
- ISBN-13:978-4004319009
『よむかも』な本のポイント
- ふと足の医者、肝臓先生を思ったな。
- 町医者は私人としての生活をすくなからず犠牲にしなければならないものだ。
- 病める者の身を思え。病める者を看る者の心を思え。
『よむかも』な本のレビュー
- 『新型コロナと向き合う:「かかりつけ医」からの提言』よむかも。
- 2021年夏、世界に冠たる日本の医療は崩壊の危機に瀕した。
- 世界的に見て少ない重症者数にもかかわらず。……なぜか?
- この本は、日本医師会会長を務めた著者が論じる「新型コロナとの戦い」
- マスクなどの防護具不足。
- 医師が必要と判断してもPCR検査を受けられず。
- コロナ患者と気づかず診療すると医師も濃厚接触者として扱われる。
- 無力感と葛藤にさいなまれた。
- 民間医療機関はコロナ対応を怠った――いや、それは違う。
- 中小病院や診療所では「感染症対応は技術的に難しい」
- 高度な技術と人材を抱えた大病院での集中的対応が必要なのだ。
- そんな中、在宅医療中のコロナ患者に、医師会などは訪問診療で対応した。
- 地域医療の中核として、かかりつけ医の重要性を説く。
- 一次医療の担い手は「幅広い症状を診る訓練を受けた家庭医」であるべき。
- 診療科目、開業場所を自由に選択でき、公定価格で守られる日本の開業医。
- はたして、理想的な一次医療の担い手といえるだろうか?
新型コロナと向き合う: 「かかりつけ医」からの提言 (岩波新書 新赤版 1900)
医療現場では何が課題だったのか。医療政策・医療行政のどこに問題があったのか。そして今後の展望は――。著者は日本医師会会長として初動の緊迫した半年間、新型コロナ感染症対応にあたった。この経験の中で得た教訓と、感染拡大から一年半余を経た現状を踏...
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