- 『労働組合とは何か』よむかも。
- 著者:木下武男 出版社:岩波書店
- 定価:900円+税 発売日:2021年3月22日 新書:302ページ
- ISBN-10:4004318726 ISBN-13:978-4004318729
- この本は、労働組合論、労働組合史の入門書だって。
- つらい仕事、貧しい暮らし。転職しても変わらない。
- そうだ、労働組合があるじゃないか。
- いや、日本の労働組合はまるで役立たずだからね。
- この本が提唱するのは「ユニオニズム」
- 世界標準に沿った「本当の労働組合」
- ヨーロッパの労働組合は、中世のギルドに端を発する。
- 長い歴史を経て、19世紀後半に「職業別組合」を確立させた。
- 日本では、戦前にユニオニズムの芽は出たものの花は咲かなかった。
- 「企業別組合」という「あだ花」が生まれた。
- そしてこれがそもそもの間違いのもとだった。
- 2000年代以降、日本型企業の柱だった終身雇用制が崩れた。
- それは大量の非正規雇用者を生む。
- さらに、もう一本の柱たる年功賃金は貧困層を生む元凶となった。
- 今の日本は「十九世紀型の野蛮な労働市場」そっくりだという。
- だからこそ19世紀ヨーロッパで生まれた職業別組合(ユニオニズム)でしょ。
- 具体例として産業別組合「関西地区生コン支部」の話が挙げられる。
- ミキサー車で生コンクリートを建築現場に運ぶ生コン労働者。
- 低賃金・長時間労働の劣悪な環境にあった。
- しかし1965年に結成された関生支部は団体交渉を決行。
- 高賃金と週休二日に近い休暇を確保することに成功する。
- 激しい弾圧にあいながらも関西生コン業界は今も高労働条件が保たれている。
- 男女同一賃金で残業も少ないため、女性の進出も著しい。
- 関西生コン支部、すばらしい!(って本当に?)
- 歴史を見れば「ユニオンは下層労働者が貧困からはい上がるための武器」
- 政権交代しても働き方は変わらない。
- 労働者の働き方を変えられるのは、労働組合なんじゃねって、ね。
- (てか労働組合って会社のためにあるんじゃないんだね)
労働組合とは何か (岩波新書 新赤版 1872)
日本では「古臭い」「役に立たない」といわれる労働組合。しかし世界を見渡せば、労働組合が現在進行形で世界を変えようとしている。この違いの原因は、日本に「本当の労働組合」が存在しないことによる。社会を創る力を備えた労働組合とはどのようなものなの...
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