- 『分水嶺:ドキュメント コロナ対策専門家会議』よむかも。
- 著者:河合香織 出版社:岩波書店
- 定価:1800円+税 発売日:2021年4月8日 単行本:234ページ
- ISBN-10:4000614665 ISBN-13:978-4000614665
- この本は「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」の発足から廃止まで。
- 約5カ月を時系列で追う。
- 専門家たちの議論内容、政治との連携、市民生活への影響などを振り返る。
- (ネットレビューではシンプルに事実だけを追ってるって、評価高いみたい)
- クルーズ船内での感染症対策のときから専門家たちは危機感を募らせていた。
- それは、SARS制圧の経験からくる「パンデミックへの危機感」だった。
- 感染拡大予防の「3密」など、焦燥感を持って対策を提言してきた。
- でも厚生労働省や内閣官房、すなわち「政治」
- 専門家たちが未知のウイルスに対し練った戦略、見解を捻じ曲げていく。
- たとえば、日本は独自に「クラスター対策」での封じ込めを狙っていた。
- (まだ世界各国がPCR検査を対策の方針にし始めた頃だ)
- しかし失敗した。
- 厚労省の姿勢がその原因にも思える、非協力っぷり。
- 最初の緊急事態宣言発出時もそう。
- 「すぐにでも!」という専門家会議の思いは裏切られた。
- 「人と人との接触の8割削減って簡単に言うけどねぇ」
- 政府は「難しい」とぐずり、発出は遅れに遅れ。
- 一方、一斉休校やアベノマスクは勝手に実行しちゃう。
- (専門家会議に尋ねもしなかったって……)
- 政府や官僚は無謬性にこだわって、専門家会議の足を引っ張っていた。
- その事実が明らかになる。
- 専門家たちは失敗を受け止めて、感染拡大を防ぐため知恵を絞ってる。
- 医療関係者をはじめ、現場の人たちの頑張りには頭が下がる。
- しかし政府……
- (ここまで何もしてくれないのはホントひどい)
- (結局功利性、利権のしがらみを振り払えない)
- (どこまでいけば政治家は自己の利益より他者の命を優先できるのか)
- (……できるのか?)
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