- 『俺の上には空がある広い空が』よむかも。
- 著者:桜井昌司 出版社:マガジンハウス
- 定価:1400円+税 発売日:2021年4月15日 単行本:168ページ
- ISBN-10:4838731485 ISBN-13:978-4838731480
- この本は、余命宣告を聞いた著者の人が、74歳の今伝えておきたいこと。
- って、医師の人のがんに対する心構えみたいな話かと思ったら……。
- およそ44年もの間冤罪を着せられ自由を奪われた人の随筆みたいな。
- (なんか壮絶な予感)
- 著者の人は20歳のときに逮捕された。その後、29年間刑務所の中で過ごす。
- そして43年7カ月後、無罪を勝ち取った。
- (いや、やばいやろ、人生の最もいい時期まるまるっと奪われとるやん!)
- ……しかし、その後見つかるがんって。しかもステージ4、転移済みって。
- 余命宣告1年って。(不運とか、そんな一言で済まされる話じゃないって!)
- でも、この本は不思議な明るさに満ちているって(ホントに!?)
- 著者の人が冤罪を着せられたのは「布川事件」っていう事件みたいね。
- 1967年8月、茨城県北相馬郡利根町布川で当時62歳の男性が遺体で発見。
- 10月、当時20歳の著者の人と21歳の知人が別件の容疑で逮捕される。
- (別件の容疑は窃盗と暴力行為)
- そして布川事件の自白を強要されたそーな。
- 1970年10月、2人には無期懲役判決が下される。
- 物的証拠はなかった。供述内容も矛盾だらけ。にもかかわらず。
- 1978年7月、最高裁で上告が棄却され、ついに刑が確定する。2人は服役する。
- そして結果、冤罪だった! っていうね。(まじ救われないよね)
- 自白頼みの裁判には多くの批判が集まった。
- 実際、捜査は極めて悪質でいい加減だった。まじ救われないよね!
- 「闇の中を歩くこと」それは一体何か。
- 著者の人が獄中で望んでいたことの一つって、どゆこと?
- 拘置所や刑務所は、監視のために夜も電気が点いてるんだって。
- つまり闇がないんだって。
- 仮釈放後、肌寒い晩秋の夜空を見上げたって……。
- まさに艱難辛苦。世を儚んでも無理ないと思う。(私ならね)
- でも、著者の人は違う。究極のポジティブシンキング。
- 「刑務所でも目の前のことに全力、一日一日を充実したものにしよう」
- 「不運は不幸ではない」
- 「辛いことや苦しいことを乗り越えた先には喜びが待っている」
- 「余命宣告? それどんな喜びに変わるんだろうね、楽しみね」
- 人生の最も輝かしき時を奪われ、その後も余命1年を告げられて。
- それでもそう思えるって凄い。(ひょっとして悟り開いてる?)
- センス・オブ・コヒーレンス(首尾一貫感覚)ってのがあるらしい。
- (なんか念能力っぽい)
- アウシュビッツからの生還者でトラウマを克服し健康的な生活を送れた人々。
- そんな人々に共通する要素だそう。
- (医療社会学者アーロン・アントノフスキーさん調査)
- 著者の人もセンス・オブ・コヒーレンス(首尾一貫感覚)が使えるのかもね。
- 「私はなんて不幸なんだ……」
- そう思ったとき、何かのヒントになりそうな本。
- 「俺の上には空がある、広い空がある」
- 心が押し潰されそうなとき、著者の人は目を閉じてそう唱えるんだって。
- (この呪文覚えておきたい)
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