『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :緒方壽人
- 出版社 :ビー・エヌ・エヌ
- 定価 :2500円+税
- 発売日 :2021年5月21日
- 単行本 :300ページ
- ISBN-10:4802511965
- ISBN-13:978-4802511964
『よむかも』な本のポイント
- 人間が主体性を保てるコンヴィヴィアルな道具とは?
『よむかも』な本のレビュー
- 『コンヴィヴィアル・テクノロジー:人間とテクノロジーが共に生きる社会へ』よむかも。
- 哲学者、イヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』
- それに依拠したテクノロジー論が、この本である。
- コンヴィヴィアリティとは「自立的・共生的」
- では、タイトルの意味は「人をして自立的・共生的ならしめるテクノロジー」
- 言い換えれば「現代テクノロジーは人の自立性・共生性を奪っているのでは?」
- 安全・快適・便利。それがここ100年、私たちが追い求めてきた「三大価値」
- その追及が、家電製品を、インフラを、社会衛生システムを生み出してきた。
- 上水道の普及率は、終戦直後には20%だったのが、1960年代前半には50%に。
- 前回東京オリンピック前後の時代、日本人の半分は水道に頼らず生活してた。
- 現在の水道の普及率はほぼ100%。
- 安全・快適・便利の三大価値に照らせば、これは進歩だと言えるだろう。
- が、2011年東日本大震災では180万戸が断水、日常生活が困難に。
- まさしく「自立性・共生性」が脅かされた。
- 現在のスマートフォンなどはどうか?
- 我々はそれを道具として使っているが「自立性・共生性」にポジティブか?
- アラスカ、かつて自然から情報を読みとることに長けたツアーガイド。
- 今、スマホの地図アプリに頼るようになり、遭難事故が増えているという。
- 多くのテクノロジーは行き過ぎた利便性により、人間本来の力を毀損してる。
- では「テクノロジーの次のステージとはどのようなものか?」
- 人間が主体性を保ちながら利便性もあるコンヴィヴィアルな道具とは?
- この問いに答えを出した組織が次の時代のイニシアチブを得るだろう。
- (ネットのレビュー・感想はイマイチ。読む価値あるけど冗長で読みにくい)
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