『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :高橋久美子
- 出版社 :ミシマ社
- 定価 :1700円+税
- 発売日 :2021年10月20日
- 単行本 :232ページ
- ISBN-10:4909394583
- ISBN-13:978-4909394583
『よむかも』な本のポイント
- 追伸が読みたくて。
- コロナで田舎が注目されてるけど、やっぱいいことばかりでもないみたい。
- あと最近、農業の未来に希望的な本が多いよね。
- そちらの道に向かっているのだと信じたいよね。
『よむかも』な本のレビュー
- 『その農地、私が買います:高橋さん家の次女の乱』よむかも。
- この本は「実家の農地を買い取ろうとしたことから始まる苦難の道」
- 想像だにしなかった農業、農家の現実だって。
- 著者の高橋久美子さんは小説とか作詞とかマルチな文筆家の人みたい。
- 東京に暮らしてるけど、実家は四国。
- 農業を営む父と周辺農家が田んぼを太陽光パネル業者に売ろうとしてる!?
- それを聞いて高橋さんは仰天する。田んぼは思い出の土地だから。
- ……じゃ、私が全部買えばいんじゃね? ってすごー。
- しかし最初に立ちはだかった父の考え「農地は負の遺産」
- 生まれたときから「農地を引き継がないかん」
- だから兼業農家で、サラリーマンしながらで、大変だったに違いない。
- でも母は「外の世界を見なさい」。おかげで三姉妹とも大学に行けた。
- 母方の祖父母も「これからは女の時代やけん、勉強して男に負けるなよ」
- 少しモダンだったのかな。だからか小さい頃から地元では変わり者扱い。
- 「まーた高橋さんとこの次女が混ぜくり返してからに」って言われるだろな。
- (私は「高橋さん家の次女の乱」ってサブタイすごい好き)
- 農地を持ってる人しか農地は買えない。
- 宅地として買った土地を農地に転用してはいけない。
- そこに住んでいないと農地は変えない。
- 父、ご近所、そして役所という壁を乗り越え、ようやく農地取得へ。
- 妹が現場監督、さらに若者二人が畑仕事を手伝ってくれることに。
- しかしコロナ。まさかこんなに長く東京から帰れなくなるとは……。
- 人間の想像なんて一瞬で上回ってくるよね、大自然。
- そして光明が見え始めたところで、本編は終わる。からの追伸。
- 追伸には「衝撃的などんでん返し」が綴られているんだって!?
- それは「日本を象徴している」とも言える無念の幕引き……。
- 高橋さんが幼い頃から感じてた、女性ゆえに味わったともいえる閉塞感満々。
- 田舎には、良い面もあれば悪い面もある。女性がぎゅってされている。
- (後味悪くなりそうだからそういうこと載せないこともあるよね)
- (でもこの本はそこんとこちゃんと書いてくれてるみたい)
- (そこんとこ私的にすごくポイント高い)
その農地、私が買います 高橋さん家の次女の乱
「実家の畑を、太陽光パネルにしたくない」 愛媛出身、東京在住。 闘いの狼煙をあげたものの、 立ちはだかる壁の数々! これぞ、現代日本の課題そのもの… 現実はあまりにもすごかった! ミシマ社創業15周年記念企画 「おまえは東京におるんじゃけん...
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