『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :ジョゼ・サラマーゴ
- 翻訳 :木下眞穂
- 出版社 :書肆侃侃房
- 定価 :2000円+税
- 発売日 :2021年10月6日
- 単行本 :216ページ
- ISBN-10:4863854811
- ISBN-13:978-4863854819
『よむかも』な本のポイント
- 白の闇がいいからねジョゼ・サラマーゴさんは。
- そういえばまさに今読みたい感じだ白の闇。
- きっと象の旅も間違いないよね。
『よむかも』な本のレビュー
- 『象の旅』よむかも。
- ジョゼ・サラマーゴさんはポルトガルの作家さんね。
- 1998年にノーベル文学賞を受賞。2010年没。
- この本は83歳の時に完成させた一作。
- 16世紀にリスボンからウィーンまで連れていかれた象がいた史実と旅程。
- それをある時たまたま知って、それで着想を得たんだって。
- 物語は1551年。
- ポルトガル国王はオーストリア大公へ、婚儀の祝いに象を贈ることに。
- その象とは、二年前にインドからやってきたソロモンだ。
- 象遣いのスブッロと一緒に、まずは護衛隊とスペインへ。
- 大公に引き渡され、イタリアまで船で渡り、アルプスを越えていく。
- その行程。著者の注釈的な言及を交えつつ、ユーモラスに語られる。
- 威厳にこだわり周囲を委縮させる――なんだか小物感漂う護衛隊長。
- 行く先々での象を見る人々の反応。食料問題、悪路、悪天候、狼の出現……
- 珍道中である。
- 象にこんな長旅をさせるって。大公に名前を変えられてしまうって。
- でも象遣いはずっと善良で、象は常に悠然としてる。
- 身勝手な人々に振り回される。
- しかし彼らはひたすら実直に人生と象生を歩んでく。
- そんな愛しき彼らと一緒に旅をしてみたくなる一冊。
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