『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :岡本隆司
- 出版社 :東洋経済新報社
- 定価 :1600円+税
- 発売日 :2021年10月22日
- 単行本 :266ページ
- ISBN-10:4492062181
- ISBN-13:978-4492062180
『よむかも』な本のポイント
- う~ん、これはいい本かも。
- あまり意識してこなかった気づきがいっぱいの予感。
- かつての日本があったから今日の中国の体制がある。
- 逆もまた然り。
『よむかも』な本のレビュー
- 『中国史とつなげて学ぶ 日本全史』よむかも。
- この本で、日本と中国との関わりについて考えたい。
- と書いたこの文章も、中国伝来の漢字とそこからできた平仮名っていうね。
- 第一章のタイトルは「日本史は中国の“コピー”から始まった」
- (今や日本商品のコピーが氾濫する中国のコピーから始まったってわけね)
- (う~ん、なんだか認めたくない事実だけど、認めざるを得ないんだよね)
- 古代から平安時代初期まで、日本では中国の模倣に終始した。
- 文字だけじゃない、仏教も律令も、国号の「日本」も君主の「天皇」も――
- しかしその後、日本の社会体制は土着化、土俗化していくことに。
- 発端は一般的には「藤原家による摂政政治」
- この本では「唐からのプレッシャーが減じた史実」
- そして「その背景にある気候の温暖化による影響」
- 日本が手本とした隋や唐の律令体制は寒冷化に対応した統治システムだった。
- ゆえに温暖化によってその効力が弱まった。
- 日本が遣唐使を廃止した時期もこれに重なっているという。
- この本がユニークな点は「気候変動、人口動態、経済ネットワーク」――
- あくまで中国史に視座を置きつつも、それらをふまえ日本史を俯瞰している。
- この視点に立てば「モンゴル帝国と鎌倉幕府の崩壊」にも共通点が浮上する。
- 日本史だけじゃわからない「歴史の同時代性」が見えてくる。
- 現在、新しい局面にある日中関係――
- 「日本という存在があったがために、今日の中国の体制がある」
- あまり考えたことなかった気づきに、考えさせられる一冊となりそう。
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