- 答えは、ウイルスが遺伝子のコピーミスをするから。
- ウイルスは、遺伝子が「殻」の中に入ったつくり。
- 殻の表面にはスパイク(スパイクタンパク質)と呼ばれるトゲが生えてる。
- これが人間の細胞にくっついて感染する。
- この殻やスパイクをつくるための設計図は遺伝子に書き込まれてる。
- ウイルスが増えるときには遺伝子が新しくコピーされる。
- でもこのとき、たまにコピーミスが起きて設計図が書き換わってしまう。
- こうなるとスパイクの構造も少し変わってしまう。
- すると人間の細胞へのくっつきやすさなんかも変化してくるんだ。
- ただし大抵の場合、設計図が変わってもウイルスの感染力に変化はない。
- (むしろ弱くなる)
- しかし、ごくまれにウイルスにとって都合の良い変化が起こる。
- こうしたウイルスは元のウイルスより有利なので多くの感染者を出す。
- アルファ株とかデルタ株と呼ばれるものがこれだね。
- これらは人間の細胞に取りつきやすく、感染力が上がってる。
- 南アメリカで増えてるミュー株は人間の免疫系の攻撃が効きにくいって話も。
- 遺伝子がコピーされるとき変化が起きて、都合の良いものが生き残り増える。
- このしくみは、生物の進化とまったく同じ。
- だけどウイルスは一気にたくさんの仲間をつくる。
- さらにコピーミスも起きやすい性質がある。
- そのため普通の生物が何万年もかかる進化をほんの数ヶ月でやってしまう。
- これ以上の変異株を出さないためにはどうしたらいいんだろうね?
- それにはウイルスが増えるチャンスをなくす――
- つまり、感染者を減らすのが一番。
- しっかりとマスクや手洗いなどして感染を防ぎたいね。
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