- 答えは、軽い気体を利用しているよ。
飛びます! 飛びます!
- 気球と聞いてよく思い浮かべるのは「熱気球」じゃないかな?
- 熱気球は、気球内の空気を暖めて軽くし、浮力を利用して空に浮かぶよ。
- 気球の底に丸く穴が開いていて、ガスを燃やす装置をぶら下げている。
- ガスを燃やして高温にした空気を、穴から気球内に送り込む。
- 空気には「暖まるとふくらむ性質」がある。ふくらんだ空気は軽くなる。
- 気球には「浮力」と呼ばれる上向きの力が働いている。
- 気球内の空気が暖まってだんだん軽くなる。
- ――と、気球とゴンドラを合わせた全体の重量も軽くなっていく。
- 全重量に浮力が打ち勝ったとき、気球は上昇していくわけ。
- 地上に下りるときは中の空気を抜くよ。
- 他にも「ガス気球」があるね。
- これは空気を熱するのではなく、別の軽い気体を中につめて使っているんだ。
- よく使われるのは「ヘリウム」
- 重さが空気のわずか7分の1くらいで、爆発などの危険性も低い。
- 大空を移動する飛行船にも、このヘリウムが使われている。
- 飛行船にはエンジンやプロペラがついていて水平移動ができる。
(熱気球やガス気球は上昇と下降しかできない) - 手を離すと空に飛んで行ってしまうあの風船も、中身はヘリウムなんだ。
- 気球は人を乗せて飛んだりもするけど、気象観測にも使われていたり。
- 気象庁では毎日午前9時と午後9時の2回、気球を上げているんだって。
(全国16カ所と南極大陸の昭和基地から) - このとき使う気球は、ゴムの気球に軽い水素ガスをつめたガス気球。
- 気温や湿度などの測定器をぶら下げて、観測を行う。
- 気球を使った同様の観測は、世界中の約800カ所で同時に行われているそう。
- これにより、上空の温度や湿度などが正確にわかる。
- 天気予報の精度を高めるのに役立っているんだって!
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