結論から
アンインストール。するためにスマホゲームのネガ発言を言いまくる。この手の話題は結局いつも精神論にしか落ち着かないけど、そのたびに精神論が必要だからそうなってるってことがわかる。
結論まで
「スマホゲームやめたい」と友人から相談をもちかけられた。相談というか、ただの雑談の延長線上の話なのだけれども。
私は当然「やめたらいいじゃん」と言う。しかし友人は「そんな簡単にやめられるものじゃないんだよ」と言う。
何が簡単じゃないのか? 毎日のログインボーナスとかガチャとか、習慣化してたり中毒化してたりするのは、たしかによく聞く話ではある。
友人の主張は以下のとおり。
- スマホゲームはまじ楽しいんだよ
- これまで使ったお金と時間がもったいないじゃん
- ギルドとかフレンドとかスマホゲームにも人間関係があるんだよ
- スマホゲームやめたら何すればいいの?
「アプリをスマホのいちばん奥に移動してみたりしたけど何の効果もなかったよ」
……ツッコミどころいっぱいあって何からきいていいのか迷った。
「楽しいならやめなきゃいいじゃん。てかスマホゲームやめたら何すればいいの? って、じゃあ、なんでスマホゲームやめたいって、思ったの?」
友人曰く「これからのお金と時間がもったいないってことに気づいた」
これぞ神の啓示。まさにそのとおりだと思った。
これまでに使ったお金や時間をもったいなく思いやめられなくなる気持ちを心理学用語でコンコルド効果というらしい。経済学では「サンクコスト(埋没費用)効果」。コンコルド効果から抜け出すためには、まさに「これからのお金と時間がもったいない」というのを理解しなくちゃいけないそう。
まさに余談なんだけど、コンコルド効果に陥るのは、人間の大人だけなんだとか。「さすが私、大人だ」と友人がよろこんでたけど、なんか違う気がした。
「スマホの人間関係ってどんな感じ?」
「一緒にレイド倒すんだよ」
「ふ、所詮必要なときだけ呼ばれて、必要な時だけ呼ぶ、そんな利を求めるだけの関係じゃない。まあ、そんなこといったら、現実の人間関係だって同じようなものだけれども……」
「出た、ネガ発言。でも、そうなんだよね。そう思えば、スマホゲームの人間関係、なんだか惜しくない気がしてきたよ。あんたのネガ発言も役に立つことあるんだね」
ネガ発言をほめられた(?)のははじめてだった。でも、このネガ発言をしたことを、その日寝る前に「なんで今日あんなこと言っちゃったんだろ」って後悔して鬱る私の精神的ダメージをあなたは知らない……。
まあ、そんなこんなで、スマホゲームをやめるには、とにかくスマホゲームのネガティブなところを言いまくり、そのまま勢いでもってアプリをアンインストールするしかない、という結論に至った。
勢いでスマホゲームをアンインストールした友人に「スマホゲームやめて何するの?」ときいてみた。「リア充になりたいんだよ」と友人は言った。
華子さんみたいなことを言う奴だ。そういえば「だらだらスマホをやめるコツはリア充になること」みたいな話を何かで聞いたな。リア充は難しいことを簡単に言ってくれるぜ、と思ったのが記憶に新しい。
その後、この友人がリア充になれたのか、はたまた違うスマホゲームを始めたのか、定かではない。
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