ファイナルファンタジー【ファミコン】、スクウェアの運命を変えたほど面白いレトロゲーム!

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『ファイナルファンタジー』は1987年、スクウェアより発売のファミコン・ロールプレイング・レトロゲーム

現在では言わずと知れた世界的大人気RPG。しかし当時の前評判は決して高くなかった。発売元の運命を変えた最後の物語は語り継がれていく……

『ファイナルファンタジー』の基本情報

  • ジャンル:ロールプレイングゲーム
  • 発売元 :スクウェア
  • 発売日 :1987年12月18日

『ファイナルファンタジー』の対応機種

ファミリーコンピュータ、MSX2、ワンダースワンカラー、PlayStation、FOMA900iシリーズ(iアプリ)、ゲームボーイアドバンス、CDMA 1X WIN対応端末(EZアプリ―BREW―)、ボーダフォン3G(Vアプリ)、PlayStation Portable、Wii、PlayStation 3、iPhone・iPod Touch(iOS)、Android、Windows Phone、Wii U、ニンテンドー3DS

『ファイナルファンタジー』のストーリー

土、火、水、風。4つの力が闇に遮られ、世界は暗黒に包まれていた。人々は、世界を救う「光の戦士」の伝説を信じ、待ち続けていた。

長い長い旅の果てに、4人の若者がコーネリアの地にたどり着いた。それぞれの手には、光の戦士の証であるクリスタルが握られていた。

コーネリアでは、かつてこの王国の騎士であったガーランドにより、セーラ姫がさらわれるという事件が起こっていた。4人の戦士たちは王の願いでガーランドが立てこもるカオスの神殿へ向かうことになる。

ガーランドを倒し、セーラ姫を取り戻した戦士たち。王は感謝のしるしとしてコーネリア北にある橋を修復させる。クリスタルの失われた輝きを取り戻し、世界に再び平和をもたらすため、戦士たちは橋を渡り未知なる大地へと旅立つ。

戦士たちは、クリスタルの輝きを遮る存在、土・火・水・風の「4体のカオス」をつぎつぎと倒し、クリスタルの輝きを甦らせていく。しかし、すべての輝きを取り戻してもなお、世界に平和は訪れなかった。

戦士たちは、クレセントレイクの賢者たちに助言を求めた。クレセントレイクの賢者たちは語る。

「すべての元凶は2000年前にいる。悪の源を叩かねば平和は取り戻せない。4つの力はその中心であるカオスの神殿へ集まっている。悪の源を叩くのだ」

戦士たちは4つのクリスタルと黒水晶の力で、2000年前の「カオスの神殿」へ向かった。

2000年前のカオスの神殿の最下層にいたのは、ガーランドだった。一度は戦士たちに倒されたガーランドは、4体のカオスの力で2000年前に飛び、甦った。そして、来たるべき2000年後のため、再び4体のカオスを未来へと送り込む――

ガーランドは、何度も繰り返される閉じた2000年の時の鎖、その中で永久に生き続ける存在、すべての元凶「カオス」となっていたのだ。

戦士たちはカオスを倒し、時の鎖を断ち切った。世界は光と平和を取り戻す。光の戦士たちは元の時代へ帰還する。が、時の鎖を断ち切ったことで、2000年前の出来事も消失した。当然、2000年後の現在も変わっている――世界を救った4人の戦士たちの物語は、人々の記憶から失われていた。

元の姿に戻った世界。人々は、戦士たちの活躍も歪められた世界のことも覚えてはいない。しかし、心のどこかにわずかに残る何か。その何かを人々は「架空の物語(ファイナルファンタジー)」として語り続ける。

『ファイナルファンタジー』のプレイ雑感

『ファイナルファンタジー』はやっぱりストーリーがいいよね。光の戦士たちの活躍を誰も覚えていない。だけど、心のどこかにわずかに残る記憶が「架空の物語(ファイナルファンタジー)」として語り継がれていくんだね!

現在では世界的人気を誇るRPG『ファイナルファンタジー』シリーズ。だけど、当時のスクウェアはそこそこのヒット作しか出せず、倒産寸前まで追い詰められていたらしいね。『ファイナルファンタジー』はそんなスクウェアの運命を変えたといわれてるよ

あ、それ知ってる。「これがヒットしなかったら会社を畳もう」ってことで、『ファイナルファンタジー』って命名されたって話を聞いたことある

本作がリリースされた1987年末は、ドラクエ3の発売が2ヵ月後に迫っていた、空前のRPGブーム期。『ファイナルファンタジー』の前評判はそれほど高くなかったんだけど、いざフタを開けてみれば空前の大ヒット

序盤、ガーランドを倒してセーラ姫を救出、コーネリア北の橋が修復されて壮大な冒険の幕が開けるけど、ここで挿入されるオープニングシーンが「まるで映画のようだ!」と当時のプレイヤーたちを驚かせたんだって

「グラフィックへのこだわり」は当時からスクウェアの売り。フィールドマップ上の町とかも1ブロックですませずに大きく見せて存在感を出してる

序盤からボス級の敵との戦闘、それを交えたクライマックスのような映画的演出が、一気にプレイヤーの心を鷲掴みにしたんだね

それから、当時のRPGといえばやっぱり『ドラクエ』ってことで、『ファイナルファンタジー』にはドラクエとの差別化を図るさまざまな工夫がされてるよ

たとえば、自由度の高いパーティ編成ね。主人公4人は6種の職業から自由に選んで組むことができる。これは『ウィザードリィ』シリーズや『ウルティマⅢ』を意識した作りになってる

明確な主人公キャラの不在、自分だけのオリジナルパーティの作成。これらはパーティ自体へのプレイヤーの感情移入を促したんだよ。また、ゲーム中盤にはクラスチェンジでパーティが強化される。このシステムも当時としては独特の成長要素だったんだ

お金を貯めて魔法を買ったり、レベルごとに使用制限あったりするのも、『ドラクエ』とは違うよね

あと第三者視線で見る戦闘シーン。右端にキャラグラフィックを表示して、攻撃する時とかHPが少ない時のアニメーション表現は、視覚的にもパーティの状態が伝わるよ

第三者視点で「見る側となる」演出は、RPGの戦闘表現として斬新だったんだね

天野喜孝のイラストも『ドラクエ』シリーズとは違う大人なイメージを打ち出してるし

植松伸夫のBGMは『ドラクエ』のクラシック調とは違う、ポップス寄りのサウンドで、ドラクエとは対極となる魅力を出してる

いまでもシリーズ最新作が出るたびに大ヒットしてる『ファイナルファンタジー』だけに、対応機種もリメイク版もたくさんある

運命を変えたレトロゲーム、未プレイの人にはぜひ楽しんでみてほしいよね

おしまい。

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