『ハイパーオリンピック』は1985年コナミより発売のファミコン・スポーツ・レトロゲーム。君は、連打派? 擦り派? それとも道具派?
記録を更新するために「指 → 爪 → 道具」と、人は道具を使うことを覚える。道具もいろんなものがあって……
『ハイパーオリンピック』の基本情報
- ジャンル:スポーツ
- 発売元 :コナミ
- 発売日 :1985年6月21日
『ハイパーオリンピック』の対応機種
- ファミリーコンピュータ
- PS4、Nintendo Switch(アーケードアーカイブス)
(※ただし、タイトルは日本国外版で使用された『Track and Field』。「オリンピック」の名称使用許諾の関係による)
など。
『ハイパーオリンピック』のプレイ雑感
今回は説明が簡単だよね! 「『ハイパーオリンピック』ってどんなゲームなん?」って聞かれたら、「ひたすら連打、タイミングよくジャンプ」で伝わるはず!
- ゲームなのに体力を使う、ダイエットゲームの走り的なレトロゲーム(?)
- 「オリンピック」とあるが、実際は「ハイパー陸上競技」。
- 100m競争、走り幅跳び、110mハードル、ヤリ投げを順番にこなしていく。
- 規定の記録を出せればクリア、出せなければゲームオーバー。
- 記録は最終的なスコアに換算される。
- ある条件をクリアするとUFOなどの隠れキャラが登場し、ボーナス点が加算。
- ファミコンでは専用コントローラー『ハイパーショット』でのみプレイ可。
- バカ殿様バージョンあり。
- 1Pキャラがバカ殿に変更、ラウンドセレクト機能が付いている。
もとはアーケードのゲームだったらしく、ゲーセンとかで誰でも楽しめるように、ただボタンを連打するだけの簡単なゲーム内容
「ただ連打するだけのゲームを家でやって楽しいの?」って思ってたけど、実際やってみるとこれがハマる! がんばって連打するとヘトヘトになるし、たしかにダイエットゲームの走り的なレトロゲームと言えるかもだね! ――言えないかもだけど!
ところで君は、連打派? 擦り派? それとも道具派?
え? なにその派閥
当時プレイしてた人たちの話を聞くと、最初は指での連打、からの爪でボタンを擦るようになり、果ては定規などの道具を駆使して、額に汗をかきながら押しまくっていたんだって
まじか! 人の進化の歴史がまさかこんなところに!? ――人が連打にかける情熱ってすごいんだね
道具もじつにさまざまな物を使っていて、その人その人によって個性が出てて、いろんな人に聞いてみるとこれがまたおもしろいんだよね
- 厚めのハンカチを指に巻いて。
- ライターを使って。
- プラスチック定規、まごの手、黄金の右手から繰り出される気合い。
- お母さんの化粧水のビンのフタ。
- 卓球ボール、金属定規、酒蓋。
- ガチャのカプセル。
などなど。
ホントにおもしろいね! だって、想像してみてよ。友達の家に遊びに行って、ファミコンの電源を入れて、そしておもむろにポケットからライターや酒蓋を取り出すわけでしょ?
もちろん正座でおじぎするような姿勢になって、スタートの合図とともに顔を真っ赤にしながら、ひたすら連打するんだよ
はたから見てるとシュールな画だけど、でも楽しそうだよね! まあ、専用コントローラーが必要だし、そもそもファミコンだし――いま実機で「あの興奮を味わう」のは、かなりハードルが高いよね
じつは『ハイパーオリンピック』は、スイッチ向けの新作タイトルとして『ハイパースポーツ R』の開発が進んでいたんだけど、今年(2020年6月10日)に突如中止が発表されたんだ
うわぁ。コロナ禍で東京オリンピックの開催が危ぶまれているなかでの、そっちが先に中止に……ひょっとして、それを見越した先見の明――的な?
……どうだろうね? さて話を戻して、『ハイパーオリンピック』は「アーケードアーカイブス」で配信されてるから、現代でも比較的遊びやすいレトロゲームと言えそう。だけど、「オリンピック」の名称使用許諾の関係で、タイトルが日本国外版で使用された『Track and Field』になっていて、なかなかそれとは気づかれにくそうなんだよね
そっかぁ。たくさんの人があの興奮を味わえるといいよね!
おしまい。
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