- 『マスクをするサル』よむかも。
- 著者:正高信男 出版社:新潮社
- 定価:720円+税 発売日:2021年4月19日 新書:192ページ
- ISBN-10:4106109042 ISBN-13:978-4106109041
- 新型コロナのパンデミックがもたらした新しい日常。それは「マスク」
- マスク着用の標準化が、人間のコミュニケーションや性に与える影響。
- 霊長類学者の著者の人が、この本で考えてる。
- (サル学、動物行動学、文化人類学、芸能、文化、風俗など。多様な観点で)
- タイトルは『パンツをはいたサル』のパロディなんだって。
- マスク警察とか。相手の視線を避けるためスマホばっか見るようになったり。
- 今、マスクは何かとネガティブに捉えられがち。(ネガティブマスク)
- 仕方なくマスク着けるんじゃなくて、マスクを楽しんだほうがよくね?
- レディー・ガガさんのマスク面白かったし。(ポジティブマスク)
- レディー・ガガさんのマスクは積極的自己表現の一部ですばらしいね!
- でも霊長類学者としては「サルのデザイン」に興味津々。
- サルが威嚇や恐怖を表すとき見せる特徴的な口元の表情を忠実に再現してた。
- 人間は「お互いの目を見て話す」ことを大切にしてるけど。
- 人間以外の動物の場合「目を合わせる = ケンカ売ってる」
- (フェイス・トゥ・フェイスへの誤解)
- チンパンジーやニホンザルは目じゃなくお互いの口唇部周辺をチラ見する。
- そして相手の感情を推察して忖度する。人間も本来はそのはず。
- だからマスクで相手の気持ちを忖度するのが難しくなってる。
- (これはネガティブマスクの根本原因の一つと考えられる?)
- でも人間はモノを自分の体の延長物として感じられる性質がある。
- (スマホは体の一部みたいな)
- (つまりエクステとかみたくマスクもおしゃれとして楽しめる?)
- レディー・ガガさんのマスク然り、アベノマスクをデコった女子高生然り。
- これ、まさにポジティブマスクな姿勢の表れだったのだ! だーだーだー……
- それから気になるのが「マスクが人間の『性意識』に与える影響」ね。
- 衣服や下着も人類の歴史の過程で体の延長として取り込まれたモノの一つ。
- 人間には「隠されたものに興味深々」って性質がある。
- 「見えない部分」への興味や想像力と性的な意識が結びつき、興奮する!
- (マスクをすると普段よりもカッコよく見えたり可愛く見えたりする原理ね)
- マスクで口元が隠される → 隠された部分への興味 → 性的興奮!
- マスクで人間の性的意識も今後変化していく可能性がある。
- (1960年代の「パンチラ革命」のように)
- 「マスメン、マスク美人に萌え~!」
- 「マスチラ」に興奮する人も現れ、マスクグラビアが流行るかも。
- もともと人間の性行動は2つのタイプに分類される。
- 乱婚型…………相手かまわずやりまくるチンパンジー型
- 緩い乱婚型……より特定の相手とのつながりを求めるニホンザル型
- 現在の人類はこの中間に位置する。
- けれど近年の日本ではチンパンジー型にシフトしてる例がチラホラ。
- (多目的トイレ不倫とかね)
- 人間はモノを身体化して、隠された部分を好奇心や想像力で補う。
- そんな能力を持っている。
- その能力を積極的に活かせばポジティブマスクもできるはず!
- それ以上の新たな可能性も開けるはず!
- (って、面白そうな本だなって思ったよ)
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