- 『古代日本の官僚:天皇に仕えた怠惰な面々』よむかも。
- 著者:虎尾達哉 出版社:中央公論新社
- 定価:840円+税 発売日:2021年3月23日 新書:256ページ
- ISBN-10:4121026365 ISBN-13:978-4121026361
- 官僚の不祥事にはもうホントなんも言えねぇ。
- そんな時代に出ました『古代日本の官僚』
- (そんな時代に、っていうか、ずっとそんな時代なんだなぁ、古代から)
- この本が取り上げる「古代」は「飛鳥時代後半から平安時代前期」とのこと。
- この時期日本は、中国(唐)から輸入した律令に基づく「専制君主国家」
- 官僚機構は不可欠だった。
- 特にクーデター(壬申の乱)によって覇者った天武天皇。
- 新たな官僚たちを必要とし登用制度を導入、大量の律令官僚を生み出す。
- が、官僚たちは勤勉でも規律正しくもなかった。特に下級官僚はひどかった。
- 日々の職務放棄。天皇臨席の重要儀式を無断欠席。
- (やりたい放題だな、やっぱ官僚だな!)
- しかし、政府の対応は寛容だったという。……って、なんで?
- 主な理由は2つ。
- 天武朝から急増した下級官僚が「粗製乱造」だった。
- 中国の礼のような儒教的な社会規範が欠如していた。
- そして国も彼らの怠業・怠慢をある程度見込んでいたという。
- 総括は「古代日本は現実的でしたたかな国家だった」
- 勤勉実直を美徳とする儒教的社会規範が浸透したのは江戸時代以降とのこと。
- 「古代では許されてたのに、現代では許されないのかぁ」
- って、現在の官僚たちに同情する?
- って、冗談でしょ?
- (てか、現在でも官僚たちの怠慢に、この国は寛容なような気がする)
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