君の顔では泣けない

文学・評論

『よむかも』な本の基本情報

  • 著者      :君嶋彼方
  • 出版社   :KADOKAWA
  • 定価      :1600円+税
  • 発売日   :2021年9月24日
  • 単行本   :256ページ
  • ISBN-10:4041117968
  • ISBN-13:978-4041117965

『よむかも』な本のポイント

  • へー、男女の身体が入れ替わるの?
  • あれだ、君の名…じゃなく顔なの?
  • え、そのまま人生は続いていくの?

『よむかも』な本のレビュー

  • 『君の顔では泣けない』よむかも。
  • 男女の身体が入れ替わるフィクションは結構あるよねぇ。
  • コミカルなあれやこれやがあったのち、元の身体に戻るのがお約束(様式美)
  • でも、この小説は元に戻らないんだって!?
  • もしも入れ替わったまま人生が続いたとしたら?
  • 高校の元同級生同士の陸とまなみは現在30歳。
  • 年に一回会う約束をしている彼らには、誰にも言えない秘密がある。
  • 高校時代、一緒にプールに落ちたことがある。
  • それをきっかけに身体が入れ替わってしまう。
  • そして二人はそのまま生きてきたのだ。
  • この本は、まなみとなった陸の視点で交互に語られていく彼らの現在と過去。
  • 女性の身体になってしまった戸惑い。家庭環境や人間関係。
  • 成績や運動神経の激変。親しい人たちに自分だとわかってもらえない寂しさ。
  • 他人の身体を預かっている気持ち。まなみの人生を自分が決めていいのか?
  • 苦悩が非常にデリケート。思わず心打たれる。
  • 初体験や結婚、出産についての迷いや決断も。
  • 著者は男性だけど、そこんとことっても丁寧に掘り下げられてる。
  • 入れ替わりがあってもなくても、ああ人生ってこういうものだよ。
  • 一歩一歩戸惑いながら進んでいくものなんだよ。
  • しみじみと思う。優しく切ない気持ちになれる。
  • リリカルでユーモラスな秀作。デビュー作とは思えぬ筆力。
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