『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :海堂尊
- 出版社 :宝島社
- 定価 :1600円+税
- 発売日 :2021年9月3日
- 単行本 :384ページ
- ISBN-10:4299019393
- ISBN-13:978-4299019394
『よむかも』な本のポイント
- ふざけているのは、小説か現実か。
『よむかも』な本のレビュー
- 『コロナ狂騒録』よむかも。
- 前首相・安保宰三が体調不良で突然の辞任、次の首相は酸ヶ湯儀平。
- この本は、記録文学――風刺小説といってもいいかも。
- タイトルを見ればわかる通り、コロナ禍を描く。
- 第1波を描いた『コロナ黙示録』の続編である。
- 第2波が収まりかけた2020年9月から、東京五輪直前の2021年7月まで。
- パフェ好きの庶民派、当初70%もあった酸ヶ湯内閣の支持率は30%台まで急落。
- 感染の拡大により年明け早々2度目の緊急事態宣言。
- Go toトラベルと五輪――それが首相が頑なに固執したもの。
- ここまで読めばわかるように、物語はこの1年をほぼ正確になぞっていく。
- 「焚き火のバケツリレー」と化した聖火。ワクチン狂騒曲。
- 奇跡の病院と称賛された東城大病院の医療崩壊。
- 「首相はオリンピックは絶対やると言い張るけど、ぶっちゃけどーでもいい」
- 「そんなヒマがあるなら、あたしたちを休ませて」看護師長は肩を落とす。
- 4度目の緊急事態宣言、もはや市民は従わない。
- もう、どうなろうと知ったことか、と酸ヶ湯はひとり嘯いた。
- 菅首相の退陣を予告するような結末は、現実となる。
- (ネットの評価・感想が大きく分かれてるのは気にかかる)
- (風刺が強過ぎる、ってことなんだとは思うのだけれども)
コロナ狂騒録
コロナ狂騒録
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