『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :伊藤絵理子
- 出版社 :毎日新聞出版
- 定価 :1500円+税
- 発売日 :2021年6月14日
- 単行本 :192ページ
- ISBN-10:4620326860
- ISBN-13:978-4620326863
『よむかも』な本のポイント
- こんな人がいたのか、をもっと知りたい。
- こんな人がいたのか、を教えてくれてありがとう。
『よむかも』な本のレビュー
- 『清六の戦争:ある従軍記者の軌跡』よむかも。
- 新聞記者となった著者。
- 曽祖父の弟にあたる伊藤清六が同じ社の特派員であったことを知る。
- 南京攻略に立ち会い、フィリピンでは現地新聞の発行にも携わっていた。
- 著者は清六の記事をはじめ多くの資料を渉猟、現場を訪ね歩く。
- 彼はどんな思いで従軍したか、軍の統制下にどんな記者たりえたか――
- 日本の農村の窮状に義憤を感じた清六だったが、南京虐殺にどう対応したか。
- 軍のちょうちん記事の執筆を迫られたのではなかったか?
- 著者の思いは揺れる。
- 米軍に追われ、山中の洞窟でガリ版刷りの小新聞を発行しながら衰弱死。
- 戦争が記者を追い込んでいった厳しい状況が明らかにされる。
- 「戦争と新聞」が本土とは別の顔をして浮かび上がる。
- 誰もが清六になりうる。
- 戦争という大きな流れに抗し切れなかった報道人とその時代を描いた力作。
清六の戦争 ある従軍記者の軌跡
太平洋戦争末期、爆撃下の洞窟で新聞を作り続けた記者がいた。 毎日新聞の伊藤清六(1907~1945)。 死と隣り合わせの兵士たちがむさぼるように読んだという、 ガリ版刷りの新聞「神州毎日」。 壕の中でペンを走らせたとき、彼は何を思い、何を願...
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