『よむかも』な本の基本情報
- 著者 :エドワード・ケアリー
- 翻訳 :古屋美登里
- 出版社 :東京創元社
- 定価 :2100円+税
- 発売日 :2021年7月12日
- 単行本 :232ページ
- ISBN-10:448801108X
- ISBN-13:978-4488011086
『よむかも』な本のポイント
- 初ケアリーにおすすめ。
『よむかも』な本のレビュー
- 『飢渇の人:エドワード・ケアリー短篇集』よむかも。
- まあ、なんということでしょう。
- 鬼才ケアリーの日本オリジナル短篇集ですって。
- 仄暗く切ない童話的ファンタジー世界。
- 自筆のイラストが添えられ、それがいっそう想像力を掻き立てる。
- 表題作「飢渇の人」はフランス革命期が舞台。
- 生まれた時から大食いだった男。
- 両親を亡くし、自分の巨体を見世物にして各地を巡業してた。
- そんなある日、パリで同じく見せ物になっている犀に夢中に。
- 身体が大きく孤独な者同士――ささやかな関わりが胸を打つ。
- 他にも、家の中で増殖し、吸い込むと危険な存在が出てくる「バートン夫人」
- 理髪師が切った毛髪が塊となってペットととなり、やがて町を脅かす「毛物」
- このあたりは新型コロナウイルスを彷彿とさせる。
- 風変わりな存在、ちっぽけな存在への深い愛情。そこはかとない哀切。
- 全篇にあふるる。
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